お天気の悪い週末はいただけません。滅入ってしまいそうです。
アメリカではセレブの社会貢献活動が活発です。
16日、ジョージ・クルーニーが米首都ワシントンD.C.のスーダン大使館前で
抗議活動中に身柄を逮捕されました。
スーダンでの人権問題についての抗議活動を行っていたとのことです。
言論の自由をきわめて大切にするアメリカでのデモ中の逮捕というニュースは
ちょっと驚きでした。
警察官の3度にわたる退去命令を無視したことが逮捕の理由です。
どうやら、超有名人のクルーニーが逮捕されれば、マスコミで大きく報道される
ことは間違いないので、
世間の関心をスーダンに向けるための計画的なものだったようです。納得です。
さすがアメリカです。3時間後には罰金100ドルを収めて釈放されました。
釈放後の記者会見で、数日前にひそかにスーダンの南コルドファン州を訪れていたこと、
同州では少なくとも25万人が深刻な食糧不足に陥っているとこと、
6週間後には雨季に突入し道路事情が悪化するため、支援物資の運搬が難しくなること、
今すぐスーダンに支援物資を届けられるようにしなければならないことなどを
訴えたということです。
しかも、スーダンの場合、飢饉というよりは、スーダン政府が引き起こした人災だと
いうことです。
更には、女性や子どもなど、罪のない自国民の無差別な殺害や強姦をやめるようにという
ことも訴えの一つです。
きっとやむにやまれぬ行動だったのだと思います。
私のできることは、せいぜい、ワールド・ジャパンでチャイルド・サポーターになるくらい
のことです。
しかし、世界では、特にアフリカでは想像を絶するような食糧危機や
人権侵害が横行しているのだと思います。
何もすることができなくても、そういう世界があることを常に意識することは、
やはり大事なことだと思います。
それにしてもアメリカはビルゲイツに始まり、こうしてクルーニーもそうですが、
特権を享受できるような超恵まれた者は、社会に奉仕する義務があるとする
騎士道精神からの流れ「ノーブレス・オブリージュ」の精神が今も脈々と流れて
継がれていることを改めて認識させれました。
逮捕時の状況や14日にはキャメロン首相歓迎のためのステート・ディナーに出席
していました。人権活動を含むクルーニーの様子はここをどうぞ。
スケールの大きさに感嘆です。
少しでも見習いたいものです。