弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

大連立論について想う

2012年03月19日 | 政治、経済、社会問題

このところ、週末はお天気が良くないよう、日曜日も雨でうすら寒い
感じでした。
心も暗くなりそうです。

最近の政治情勢もお粗末です。
またぞろ、大連立という言葉があちこちで踊り始めています。
密かに話し合いを持ったとか、いや誰外しが目的ではないかとか
どうでもいいことばかりがニュースになっています。

私は、政党政治の下での大連立は、無能を告白しているだけとの
考えです。
国難のときには議論などせずに一つになるべきだなどともっともらしいことを
言いますが、間違っています。
一つにならずとも、大連立しなくとも、一つの政策を実現することはできます。
ただ、そのときには、当然、議論をし、違いを乗り越え、妥協をし、
よりよい政策を見出すための努力や知恵や忍耐や冷静さなど多くのことが
要求されます。
火事場の力持ちという諺があるとおり、人間、困難の限界まで来ると思いがけない
知恵が出るものです。

ところが大連立というのは、一切の議論を棚に上げ、その時の勢いにまかせ、
何も考えずに、エイヤーと決めてしまうことです。
思考停止、議論停止のための舞台装置作りが大連立なのです。
今回は、消費税を大幅増額するためです。
もともと、信念や信頼や信条など一切お構いなしの連立ですから、
増税が終わった途端にまたしても大連立解消です。
要は、みんな一緒に渡れば怖くないというのと同じです。
そして、みんな一緒ですから、誰も何も批判や非難をしません。できませんよね。
というわけで、無責任極まりないのです。

もう、政治家はそのあたりのことは本能的にわかっているので、難しいことに
なると、大連立論が出てくるのです。

このようなことをしていると、本当の意味での民主主義など育ちません。

要は、離婚と結婚を何度も繰り返しているようなものです。
嫌になれば離婚(大連立解消)、でも何かをしなければいけないとなると
急に元の鞘に収まり同じ人と復縁(大連立)、でも一段落すると
またむずむずしてきて離婚(大連立解消)という具合です。
同じ人との離婚と再婚を繰り返している人を見たらみなさんどう思いますか。
真面目にやってられませんよね。
大人じゃないですよね。

大連立論がいかに政治家として恥ずかしいことか、知るべきです。
要は、頭を働かせずに何かをした気分になるだけです。

そうそう、失礼しました。
今の政治家さん、そういう頭がなかったんですね・・・
これはこれは・・・
頭のない人や考えのない人に何を言っても・・・ねぇ~~。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

大連立、この一つ覚えなんですね。
いっそのこと、「大連立」すら覚えられない、という人がいいかもしれませんね。
そうすれば、他のことを考えられるかもしれませんものね。

本当に疲れました。

ただ、こういう無責任な人に自分たちの生活を仕切られたくないですね。
憤りを感じます。

総理大臣が我々国民の代表、顔とすると、我々日本人は、本当に駄目でみっともなく
品もなく、無責任で、世界の人みせられうような姿じゃないということに
なります。

でも、私たち日本人はもっと誇りがありますよね。皆さんいかがでしょうか?

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優しいお花すら、この憤りを和らげてくれそうにありません。