弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

気づき力 遠近法

2015年02月26日 | 日記

毎日何気なく見ているものが、ある日突然違って見えることがある。

有楽町のビックカメラ↔三省堂書店は私の街歩きのルーチンコースであるが、
先日、駅のガードを出た途端、
碁盤目のグリッド線がくっきりと引かれた道路の風景が一瞬眼前に現れた。
車道の中央線、縁石の線、歩道のタイルに沿ってくっきりと線が見え、しかも
一点に向かってカーブしている。 

一瞬別世界に足を踏み入れたのか何が起こったのかわからなかったが、
すぐに「あー遠近法だ!」と苦笑いした。

書棚の整理をしているときに、昔買ったままで読まずに眠っていた
スケッチやデッサンの基本に関する本が何冊か出てきた。

お遊びにスケッチやデッサンの練習の真似事をしていたのである。
その一つが遠近法の描き方であった。

遠近法などというものは絵画の世界のことと思っていた。
たとえば、ダ・ヴィンチの最後の晩餐などがそうである。

 

壁や天井を見れば、一点に収束していることがわかるというものである。

 

ところがである。

 

我が家のすぐ隣に立ち上がったマンション。
眺望が悪くなったな~などと眺めていたのであるが、
数日前、窓外に目をやると、
なんと遠近法があるではないか!
1か月ほど毎日見ていたにもかかわらず、遠近法に気づいたのは
初めてである。
探したのではない、気づいたのである。
遠近法練習のためのお手本のような風景である。

同じものを見ても各人各様の見方をしていると感じることは度々であるが、
同じ人であっても問題意識や関心や欲求などが異なれば
見方もおのずから変わるものらしい。 

人は何歳になっても変わる、変われるということらしい。

まだまだ成長できそうである。