橋下市長は、かなり細かいことの改革に取り組んでいます。
メールのチェックや入れ墨職員などです。
私はもちろん彼の政策に100%賛成というわけではありませんが、
おおむね賛成です。
そして、今取り組んでいるこういう細かな改革には大賛成です。
彼は職場の規律、職員の士気の向上をめざしているのですが、
それは、より大きな改革をするための基礎固めだと思います。
世の中を変えるというような大改革は、一人でできないし、
少人数でもできることではありません。
実働部隊である職員の協力がなければ、おそらく何もできないでしょう。
だからこそ、実働部隊となる職員の意識改革を狙っているのです。
決してつまらないことではありません。
みなさん、ニューヨークの治安回復に「割れ窓理論」が大きな成果を
あげたことはご存じだと思います。
実はこの理論の提唱者であるジュームズ・ウィルソン氏が80歳で亡くなった
というニュースをみて、久しぶりに「窓割れ理論」のことを思い出しました。
ニューヨークでは殺人などの凶悪事件が頻発し、危険な都市になっていました。
そのときに、まずは地下鉄の落書きや無銭乗車などの小さな犯罪、軽犯罪から
始めようと提唱したのが、「割れ窓理論」でした。
ウィキから引用します。要領よくまとまっていますので。
「治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
- 建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
- ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
- 住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
- 凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
したがって、治安を回復させるには、
- 一見無害であったり、軽微な秩序違反行為でも取り締まる(ごみはきちんと分類して捨てるなど)。
- 警察職員による徒歩パトロール交通違反の取り締まりを強化する。
- 地域社会は警察職員に協力し、秩序の維持に努力する。」
キーポイントはモラルの向上だというわけです。
モラルが向上すれば、おのずと自ら住んでいる社会の安全に関心を持つように
なり、それが環境の改善に寄与するというわけです。
この理論はニューヨーク、その他の都市で成功し、有効な理論だと認められて
います。
橋下氏が今始めているのはこういう改革です。
地道ですが、確実な方法です。是非とも成功してほしいです。
昔からの諺にも「千丈の堤も蟻の一穴」とか「小事は大事」というようなものがあります。
同じ意味でしょう。
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今日はカモミールです。
最近、よく見かけるようになったと思っていましたが、江戸時代末期に
ヨーロッパから移入されていたのですね。
黄色がとても印象的です。