
旧校舎の一階の通廊です。劇中でもそのままの姿で色々なシーンに登場しています。

一階と二階、そして三階との連絡は中央階段によっています。劇中に頻繁に登場する、ウサギとカメのオブジェがある階段です。2009年のテレビ放送時に、この特徴ある階段が出てきたことによって、早々と豊郷小学校が元ネタであると特定されるに至っています。

ウサギとカメのオブジェです。小学校の施設にこういう銅造品がインテリアの一部として設けられるのは珍しいそうです。地元篤志家の寄進による私立の校舎だったから出来たことでしょう。

最初はウサギが早く移動して、カメをはるかに引き離していきますが、それにもめげず歩み続けるカメでした。

ウサギは余裕で居眠りをしています。

それでも一生懸命に進んで行くカメです。その歩みに倣うかのように二階へ向かいます。

二階の通廊です。劇中にはこちらの方が多く登場しているとの事ですが、基本的な構造は一階と共通していますので、登場人物たちの教室がどこであるかがポイントになります。

早く移動して距離をかせいでは昼寝するウサギ、ただただ歩み続けるカメ、の二つのオブジェがほぼ等間隔で手摺上に配置されています。
このオブジェについては、校舎を寄進建立した古川鉄次郎が設計者ヴォーリズに話した内容がきっかけになったそうです。
それによれば、鉄次郎は生まれつき愚鈍で、豊郷小学校時代はよくみんなにからかわれたり馬鹿にされたりしていたのですが、担任の先生は「君は何をしても時間がかかる。でも、君はどんなことでも絶対に最後までやりとげる。それが君の素晴らしさだ」と言ったのです。そして童謡の「ウサギとカメ」を歌いつつ、「君はカメかもしれない。でも、最後は努力するカメが勝つんだ」と励ましたのだそうです。
鉄次郎は、その先生の言葉をずっと忘れず、常に感謝し続けたそうです。そして母校に新たな校舎を私財にて寄進建設したのでした。
その鉄次郎の志を、豊郷小学校に通う子供たちに末永く伝えるべく、ヴォーリズはウサギとカメのオブジェを作ったのでした。

二階から三階へ登る途中の踊り場の窓からは、上図の景色が見えました。もちろん前庭の噴水も見下ろせます。

三階に向かいます。階段の手摺上のカメの前に、既にウサギの姿はありません。居眠りをし過ぎて、カメに追い抜かれてしまったのでした。

そして手摺の最終部分には、競争に勝ったカメの姿のみがありました。

三階の戸口は鍵がかけられていましたが、窓からは屋上の空間がよく見えました。劇場版のラストで卒業してゆく平沢唯たち4人が走った場所です。あのシーンで、走りゆく唯につられて秋山澪が、琴吹紬が同じように駆け出し、後尾に続く田井中律が嬉しげにスキップする場面が、ものすごく印象に残っています。

そしてついにこの場所にやってまいりました。劇中そのままのカエル人形が置いてあり、しっかりと聖地をアピールしていました。ファンの寄贈品だそうです。 (続く)