GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

お雑煮は継承される家庭の味

2016-01-04 05:10:11 | FOOD&DRINK
正月の定番、お雑煮。
地方によっても家庭によっtも千差万別。
生まれ育ったときからその味や具材に慣れてるから、違うお雑煮を食べると違和感がある。
高校のとき初めてよその家で、正月にお呼ばれして色々食べたんだが、おせちも家のと全然違って違和感だらけ。
なんかいっぱい入ってるお味噌汁だなぁと思ってたら、それがお雑煮だった。

おでんとか味噌汁はコンビニとかにあるのに、お雑煮はないのはあまりにも地方や各家庭で多種多様だからか?
とか言いながら正月に地方の人の家にお邪魔することなんてほとんどないから、お客様の家のお雑煮を聞いて得た情報だ。
ブリが入ってたり白味噌だったり、なんかいっぱい具材がてんこ盛りだったり。

うちの家は鶏皮でスープをとって、昆布のだしと合わせる。
すましといえばすましだが、どちらかといえば和風スープのようだ。
それに焼いた丸餅を入れる。
具材は大根と人参だけだが、3日目にはほぼ具材はない。

出汁にする鶏の皮は若どりより老鶏の方がいいね。肉を食うわけじゃないんだから。
グラム70-100円。1kgもあれば多すぎるくらいだ。

ガラは今年は名古屋コーチンを使ったけれど、これも一羽100円くらいだからめっちゃお得。

これをきれいに洗って水から大鍋で3-4時間炊く。

昆布は真昆布。お札部の白浜口。正月だものちょっと贅沢に。
とは言っても料亭じゃないんだから、伊藤品を使う必要はない。乾物屋さんと仲良くなったら、切り落としのものを格安で分けてくれたりする。


一番出汁は数の子や年越しそばの出汁に使う。お雑煮用は二番出汁を使う。
ちなみにお雑煮は鶏で出汁をとるから鰹節は混ぜないが、お蕎麦の出汁には鰹節も混ぜる。
鹿児島山川と枕崎の本枯れ節。削りたてを混ぜる。そこらの鰹節削りとか花カツオってパックで売られてるものとは味も香りも違うよ。

上品な割烹や懐石料理屋のお吸い物じゃないんだから、血合いの部分も平気で使う。


お雑煮も数の子の出汁もそばの出汁も、後は材料は一緒。
分量が違うだけだ。
醤油は国産大豆で昔ながらの製法で作られてる、小豆島丸島醤油の濃口と薄口。
みりんはいつもの本みりんだが、お酒は今回は京都の純米酒を使った。料理酒は変に味がついてるから苦手。
塩は沖縄の粟国の塩。天然塩と食塩では雲泥の差が出る。
これらはフォトチャンネルの調味料のところにアップしてるから、興味がある人は見てくれ。

なんかえらいこってるようだが、鶏ガラの出汁をとってる時間以外はたいして手間はかからない。
今は便利な出汁の素、パックや粉末顆粒もあるし、化学調味料無添加って書いてあるのもいっぱいあるのは知ってる。
でもさ、せめて正月くらいは家庭の味で行こうよ。
おふくろの味が大手メーカーの調味料パックの袋の味になっちゃったら淋しくない?

おせちも百貨店だけじゃなく、スーパーやコンビニでも買える時代。
せめてお雑煮くらい作ってあげようよ。

真田幸村 堺雅人のNHK大河に期待

2016-01-04 04:03:54 | MUSIC/TV/MOVIE
群雄割拠の戦国時代。
俺はこの時代が好きだ。マニアとかオタクと呼ばれてもいいくらい。
日本史の教科書では数ページで終わってしまうこの時代は、面白い。

戦国時代は応仁の乱が火種になり、桶狭間の戦いで幕を開け、そして大坂夏の陣で真田幸村が散った時が戦国時代の終わり。
諸説色々あるし、マニアによっては色々反論あるだろうが、俺はそう思ってる。
だってこの後の徳川幕府時代は、政治色が強すぎてあんまり面白くないもの。
幕末も好きだが、これも大政奉還がなされて坂本龍馬が死んで、明治政府が出来た後は政治色が強くてあんまり好きじゃないもの。

もちろん戦国時代や幕末だって、戦闘ばかりしてたわけでなく、所領地の管理や近隣諸国への政治的なことなどが絡んでるし、取引や裏工作、朝廷公家なんかへの気配りなど、政治的なこともいっぱい行われてたと思う。今でいう行政の部分もちゃんとしてないと年貢も取れないし、治水や治安は領主の役目だもの。
でもね、同盟組んだり平気で裏切ったり。
結構「問答無用!」って勢いで、「政治的な細かなことは後回しじゃ、勝てばいいのだ。かかれ~!」って結構無茶苦茶。

尾張の守護大名斯波氏の、守護代の分家って今で言えば市長くらいの立場の織田信長が、駿河を治める大大名今川義元を桶狭間の戦いで打ち破った時から、戦略と戦術が変わった。尾張の一領主に過ぎなかった織田信長が天下布武を名乗り、どんどん勢力を増していく。
それまで所領を守ったり広げたりするために近隣諸国と戦いはしてたが、天下を獲るなんて思ってもいなかった各地の大名。信長が出てきたことによって虎視眈々と動き出し、戦国時代に突入する。国取り物語って誰かの本のタイトルにあるように、まさに国取り合戦。

金ヶ崎の退き口、比叡山焼き討ち、川中島の戦い、三方ヶ原の戦い、手取川の戦い、比叡山焼き討ち、斎藤家、浅井家、朝倉家も信長に滅ぼされた。
武田信玄や上杉謙信も死んで、長篠の戦いで武田勝頼が破れ武田家も崩壊した。ここらあたりまでを戦国前期と勝手に俺は呼ぶ。
そひて本能寺の変での明智光秀の謀反、中国大返し、山崎の戦い、賤ヶ岳の戦い、北条征伐。羽柴秀吉が天下を取るあたりが戦国中期と俺は呼ぶ。
そして豊臣秀吉の死後、関ヶ原の戦い、大坂冬の陣、夏の陣、徳川家康が幕府を開いて秀忠に将軍を譲るあたりまでが戦国後期と俺は呼ぶ。

織田信長、羽柴秀吉、明智光秀、柴田勝家、滝川一益、前田利家、石田三成、福島政則、佐々成政、加藤清正、山内一豊、黒田官兵衛、黒田長政、竹中半兵衛。
今川義元、斎藤道三、斎藤義龍、武田信玄、武田勝頼、上杉謙信、上杉景勝、直江兼続、毛利元就、毛利輝元、浅井長政、朝倉義景、本願寺顕如、長宗我部元親、伊達政宗、北条氏政、吉川元春、小早川隆景、徳川家康、本多忠勝、佐竹義宣、細川幽斎、細川忠興、松永弾正、島津義久、蒲生氏郷、藤堂景虎。
ずらっと多いつくまま並べてみたが、この日本の戦国時代ほどキャラクターが豊富な時代はないだろう。
どの人でもNHK大河ドラマが一本撮れるくらい。主役クラスが目白押し。(実際多数作られてる)

今回の大河ドラマは真田丸。
真田家は大名というよりは武将、知略戦略家として有名。
武田信玄、勝頼に仕えた武将真田幸隆の死後、長篠の戦いで長男の信綱、次兄の昌輝が討死、三男の昌幸が家督を継ぐ。
この昌幸は戦略家だが政治外交にも長けていた。
昌幸はその時その時で有力な武将に寝返り、息子らは常に諸国に養子に出したり分散させ、万が一戦になった時には敵にも味方にも身内がいる形で家の存続を図った。
今回の主人公真田幸村も若いうちに上杉(景勝)に人質として出されてたが、突然豊臣秀吉の元に人質として出されたりして、えらい迷惑被ってるね。

関ヶ原の戦いで真田家は、お父さんの昌幸と次男の幸村が西軍(石田/毛利側)、長男の信幸は東軍(家康側)についた。信幸の正室は本多忠勝の娘だから当然かね。
徳川秀忠隊3万8000は途中で真田昌幸、幸村親子ら2000が籠もる信濃上田城に苦戦した挙句、陥とすこともできなく、関ヶ原の戦いにも遅延するという醜態をさらした。
これからもわかるようにかなり戦い上手だったんだろうね。ベトナム戦争のアメリカ軍相手のゲリラ戦みたいなものかね。
関ヶ原の戦いはあっけなく石田三成が破れて終わり、西軍についた昌幸と信繁は死罪だったが、東軍についた長男の信幸のおかげで高野山に蟄居。のちに九度山に変わる。

真田幸村が再度表舞台に出てくるのは、大坂冬の陣、夏の陣。
浪人だらけの大阪豊臣軍団のリーダーとして後藤又兵衛とともに活躍。
当時、幾重にも張り巡らした堀や石垣、堅牢で難攻不落だった大阪城。城造りの天才、秀吉が作ったこの城の守りを過信して籠城策をとる寄せ集めの武将を尻目に、幸村は守りの手薄い三の丸の南側、玉造口外に土作りの三日月型の出城を築いた。
これが有名な真田丸。
真田丸にて鉄砲隊で徳川軍先鋒隊に大打撃を与えた。このおかげで徳川勢は撤退に至った。

夏の陣の後、堀は埋められ真田丸も取り壊されてしまう。

冬の陣では伊達政宗隊と激突。これが戦国BASARってアニメで政宗が幸村のライバルとして描かれてる原因だね。
かなり劣勢だった冬の陣で、唯一勝利を重ねる真田軍だが、負けは目に見えてきた。
最後は真っ正面から真一文字に家康本陣のみに狙いを定めて突撃を敢行。
この突撃は真田隊のみではなくて毛利・明石・大野治房隊など豊臣諸部隊も奮戦し、徳川勢は壊乱、総崩れになった。
真田隊は、越前松平家の松平忠直隊・15,000の大軍を突破し、10部隊以上の徳川勢と交戦しついに、最後方の家康本陣に突入。親衛隊・旗本・重臣勢を蹂躙した。

本陣に攻め込まれ馬印が倒されたのを見て「三方ヶ原の戦い」の恐怖が蘇ったのか、真田隊の凄まじさにおびえたのか、家康は自害を二度も覚悟したほどだったという話も伝わる。
徳川有名な話だから結果がどうなった系はどうだったって書いても、ネタバレにはならないと思うけど、この家康をあと一歩というところまで追い詰めるクライマックス。夏の陣の後、家康に「十万石あげるからこちらに寝返れ」って説得を断り、家康が今度は「信濃一国を与える」と説得に出たがこれも、「この信繁、十万石では不忠者にならぬが、一国では不忠者になるとお思いか」と再びはねのけたという。
この辺りの忠義心と戦いのうまさが魅力なんだろうね。

真田幸村って通名の方が有名だが、正式には真田信繁。
猿飛佐助や霧隠才蔵などが活躍する真田十勇士のせいで真田幸村の方が有名だけど、脚本の三谷幸喜はこの信繁にこだわるらしい。
三谷幸喜は、香取慎吾主演でのNHK大河ドラマ「新撰組!」、映画「清洲会議」でも時代考証があってるところと創作が混じってしまってた。なんか面白くしようとしてしまう癖があるのかな。大河は演技は俳優に任せて、演出やアングルは監督や制作人に任せて、なるべく史実に忠実でセリフだけにこだわってほしいな。
特に政治的背景より戦闘シーンに力入れてほしい。大人数のエキストラでの戦闘シーンは大河ドラマの醍醐味だもの。

主演の信繁は堺雅人。信幸は大泉洋が演じるらしい。
久々に楽しみな大河ドラマ「真田丸」。
ぜひ観よう。