プレミアムフライデーだと。
まぁよくも懲りずにこんな馬鹿げた企画を立ち上げたもんだ。
テレビなんかで「サアァ金曜日は早く帰ろう!」なんて、呑気に言ってるのを見るたびに腹がたつ。
週休二日制もそう。
祝日も知らない間に増えた。
連休にするため体育の日や成人の日も月曜日に変えられた。
知らない間に学校も土曜が休みで週休二日になった。
さらに今回金曜日まで早く帰れだって。
馬鹿ですか?
アホですか?
どうせ今回も経済産業省のお役人達が、何かしてることのアピールって考え出したんだろうが、まったく馬鹿げてる。
「花金」って呼ばれた時代を懐かしんだのか?
そんなに働きたくないですか。
そんなに遊びたいんですか。
退屈を持て余してゴロゴロするだけじゃないのですか。
夢に向かって一生懸命とか、がむしゃらとかモーレツとかは昭和の話ですか。
ひところのエコノミックアニマルとか、ワーカーホリックと言われた世代にとっては「何を馬鹿げたこと言ってるんだい?」って思ってるだろうよ。
家が貧しかったから。家計を助けるため。子供の時から働く。中卒でも働らく。高卒でも働く。集団就職してでも働く。とにかく働く。
工場勤務はしんどい。土木現場はもっとしんどい。ネクタイ締めての会社勤めも楽じゃない。楽なのは公務員と教師だけだ。
上司の言うことは絶対。取引先は神様。社内も世間も年功序列。家庭も顧みず、深夜まで仕事だ接待だ、出張であちこち飛び回り、休日だって付き合いのゴルフ。
そんな風にがむしゃらに働いて、GNPを世界一位にした。マイホームも建てた。電化製品も揃えた。車も買えた。
そんな世代の子供はより良い学校、より良い会社に入るための偏差値教育を受けさせられた。競争社会だ。今がしんどくてもその先にはきっと輝く未来が待っている。そう信じてた。そしてバブルが待っていた。
そんな中、文部省(今の文科省)とか通産省(今の経済産業省)はとんでもないものを生み出した。
もっとゆとりを持とうよ。自分らしく生きようよ。
ゆとりってのを作りやがった。休みを増やしやがった。
さらに労働法をどんどん改正して、残業=悪。休日出勤=悪。時間外労働=悪。って図式を作り上げた。
週休二日制、週40時間労働、日8時間労働。有給、年次休暇、時間外手当。
学校の先生も、役所の人間も働きたくない、休みが欲しいと駄々をこね、合法的に休めるサボれる方法を生み出していく。
それでも、金融屋(証券会社とか銀行)広告屋とか職人とか飲食店なんかのサービス業は別モンだった。
だが最近はゆとり世代がかなり社会に出てしまったせいか、どんどん悪い方向に行ってる。
ちょっときつい仕事だと「ブラックだ」と叫ばれる。
大した仕事もできないくせに「バイトの時給をもっとあげろ」とのたうつ。
広告業界最大手の電通までがブラックとか言われだす。
音楽業界にまで口を出され、avexの社長が反論したが黙殺される。
そして今回、元・清水富美加とかいう宗教に洗脳された女の戯言を「これこそ業界の悪しき慣習です」とまで言い出してる馬鹿がいる。
ちなみにこいつが書いた本は、amazonとかでランキング1位になってるが、マスコミ・メディアの関係者が買ってるだけじゃないのか?(少年Aの手記とかASKAの本と同じだ)
話を元に戻します。
聞きたいのですが、週休二日制とか休日を増やして、結局経済は上がりましたか。
不思議なことにテーマパークとやらはどんどん潰れてますよね。なんでですか?
車でドライブ行く人も減りましたよね。休日は道路空いてますもの。
学校を土曜日お休みにしたことで学力は上がりましたか。
ゆとり教育によって人間性を高め、協調性と道徳を兼ね備えた子供が増えましたか。
それならなぜ学力低下とか、体力不足とか、学級崩壊とか、いじめなどもなくなrないのですか。
どの業界にも労働法を守れ、週40時間、日8時間労働にしろと言いますが、それで会社は成り立つのですか。社会は成り立つのですか。
生産性も向上しないし、人の教育もできませんがそれでいいのですか。それで休みが増えてどうなるっていうのでしょうか。
第一、ホワイトカラーの人が土日が休みとか、定時に上がれた時に行くのはサービス業のところですよね。飯を食べに行くとこも、酒を飲むとこも、買い物するところも、娯楽施設も、働いてる人はいるのですが。
そのサービス業に従事してる人にも、週40時間・日8時間労働にしろとか言い出してるけど、同じように土日や夜は閉めてもいいんですか。この人たちも金曜日早上がりしていいのですか。これだけでもなんか変ですよね。
よくドイツとかヨーロッパの国々を引き合いに出して、日本は働きすぎだと言ったりしますが、そのドイツでは日曜日には教会と花屋とホテルくらいしか空いてませんけど。数字やデータで誤魔化さないでくださいね。ヨーロッパの人たちの給与は日本より低いですよ。電化製品も最新式なんか買わないし、家だって車だって服だって物だって、古いのを修繕しながら使ってます。日本みたいに次々と新製品や限定商品を売り出したら、それに飛びつく消費者が多い、消費国家とは違うのですが。
お金がないからお金をつかわないように慎ましく暮らしてる。自然を愛し、趣味や余裕を持った暮らしをしてる(もちろん国民全員じゃない)のですが、日本もそんな国にしたいのでしょうか。それなら田舎暮らしや地方Uターン・Iターンを推奨した方が良くないですか。まぁ農家でも漁師でも週休二日ではないですが。
年金だってスウェーデンやノルウェーはがっぽりもらえて、老後を楽に趣味をして過ごしてる、とか言ってますが、その代わり所得税は50%くらい持っていかれてますよ。だいたい人口500万人くらいの国と1億3000万の国を同じ物差しで計ってどうするんでしょう。
結婚しないシングルが増えてる今、休みが増えても仕方がないでしょう?
旅行に行くのだって、老人ばっかりじゃないですか。若い人もお金に余裕があれば行くけど〜ってくらいでしょ。どうせ今はどこ行っても外国人観光客ばっかりですしね。ショッピングだって土日もあれば充分。経産省のお堅い頭の人は、OLが金曜の夜に早く帰れれば、服や化粧品をデパートなどに買いに行くとでも思ったのでしょうか。
酒を飲まない世代。金曜の晩の繁華街はどんどん寂しくなっていますが、金曜が早く終われば飲みに行くと短絡思考で考えたのですか。
下手に飲みに誘えばアルハラ、無理に誘えばパワハラ、飲んでるときにちょっとでも下ネタ言えばセクハラ。散々色々な条例や法律作って狭くしといて、飲みに行かなくなったなどと他人事よく言えますね。
酒を飲んだらタバコも吸いたくなるけど、全面禁煙とか言い出してるし。お店の味方なのか的なのかはっきりしてください。
カップルが週末、レストランでディナーを食べてくれる。そんなのはバブル以降、絶滅危惧種のように減っています。それくらいのこともわかっていないのでしょうか。
東京タラレバ娘のようにシングルが集まって飲み会してくれる。まぁそれも地元民以外は無理ですね。地方出身者のシングルには酷ですね。結局一人飯一人飲み、下手すりゃ家飯家飲みでしょう。コンビニで買ってきた食材とアルコールとスィーツでね。
ママ友が金曜日に出かけてなんて期待したら無駄。行く人は平日の夜でも行くし、行かない人は夜は家にいる。プレミアムフライデーだからって行く人がいたら、流行り廃りに敏感な人でしょうけど、そんな人はこんな企画すぐ飽きますよ。
和食が世界遺産に選ばれたとか言って喜んでいろんな企画出してるけど、肝心の和食調理人の後継者が育たない。だってあの世界は週休二日制でも8時間労働でもないから。
外国人に日本の文化や伝統をアピールして誘致していますが、それだってそれを支える職人の後継者は育っていませんよね。だってこの世界も週休二日制でもないし有給休暇もないですから。
アニメや漫画などのサブカルチャーを支えるクリエーターだって、最低賃金の保障もなければ将来の保障もありません。
そんな状態なのにまだ労働法をうるさく言い、休みを増やし働くことが罪のようにしていくのですか。
こんなプレミアムフライデーなんてのは、所詮役所勤めの人が、ホワイトカラーの人が喜ぶだろうと作ったもの。
ホームページも立ち上がってたので見てみたが、まぁ薄っぺらい内容。(プレミアムフライデーのナビゲーターに選ばれた関ジャニ∞がかわいそうだ)
この企画を実行する事務局(プレミアムフライデー事務局)は、経産省の委託で博報堂がおこなっているらしい。っていうか、この企画は博報堂がプレゼンしたんだろう。まぁ、電通が労働時間でもめたから博報堂ってなったんだろうけどさ。
今度は博報堂の社員がこの企画で深夜遅くまで仕事したり、休日返上で働かないことを祈る。
さぁ、できるかな。