GDOの調査によると
コロナ禍でも
GWにゴルフに行く、
と回答した人が
半数を超えた、
と喜んだのも
束の間……
石田ショックで
ゴルフコースの
予約に
キャンセルが
殺到したそうです。
僕の知人も
話していましたが、
あのニュースで、
ゴルフに行って
何かあったら
どうするの?
誰が責任を取るの?
家族は?
という感じで
家人たちが
急に敏感になった、
というのです。
ゴルフの素晴らしさは、
何の得にもならないのに
夢中になれること。
それは、まさに
不要不急の極みです。
「コロナで
例年の半分の予約が、
更に半分になった」
あるコースの
オーナーが
悔しそうに
言っていました。
今は我慢で、
Stay Home ですよ!
わかります。
その通りです。
霧深いコース。
辛うじて旗竿と
グリーンが見えます。
晴れない霧は
ありません。
待っていれば、
霧は晴れるのです。
昔の人たちは
霧を恐れました。
それは、霧には
特別な力があることを
先祖から聞かされて、
または、経験して、
知っていたからです。
霧が晴れたときに、
あるはずのものが、
それも、
大切だったものが、
きれいさっぱり
なくなっている、
ということが
何度も起きたのです。
霧は晴れます。
でも、そのときに、
僕らのコースは
そこに
あるのでしょうか?
移り気なあなたを
健気に待って
いるのでしょうか?
馬鹿な話を、と
笑うのは簡単です。
でも、2020年に
疫病で
世界中がパニックに
なるという予言を
昨年末に『ムー』で
読んだときに、
僕も馬鹿馬鹿しい、と
飛ばし読みした一人です。
起きるはずがない、
と馬鹿にした世界に
今、僕らはいるのです。
近所でお気に入りの
居酒屋が消えても、
常連の熱い想いで
霧が晴れてから
復活することも
ありうる話です。
でも、ゴルフコースは
想いだけで、
復活することが
不可能なのは、
歴史が証明しています。
霧深い中、
多少の危険は承知で
「良かった、
まだ、あったよ」
時々、チェックして、
守らなければ
消えてしまう
気がして
ならないのです。
頭の中に、
ジャズの名曲
『Misty』が流れます。
ボーカルは
ハスキーな女性です。
霧が晴れたときに
コースは残ったけど、
代わりに僕が
消えてしまったとしても、
宿命だと
みんなが納得すると
思うし、
僕自身も
ハッピーエンドだと
思い残すことなく
済みそうな気が
するのです。
今日で4月が
終わりです。
奇妙な4月でした。
週末には、夏が来る!
という予想も……
先が見えない時間は
まだ続きそうです。