私は、農業の経験がない。
私は、町に生まれ、町に育ち、町で暮らしてきた。
だからか、きょうのNHKのニュースが理解できない。
新型コロナで研修生が中国から来ないから収穫できないという。
研修生を安い賃金で働かせることは、「悪」ではなかったか。
「儲かる農業」にだまされていないか。
農業に限らず、儲かるということは、社会の誰かから「搾取」することである。
資本主義の社会といえども、「儲ける」ということは悪いことなのだ。
それは、子供のとき読んだロシア民話の悪魔(デモン)のささやきにしか、思えない。
私は自分の家をもたない。賃貸に暮らす。
当然土地をもたない。
耕作する土地なんてありはしない。
耕す土地をもつ人々を幸せだと思う。
うらやましく思う。
研修生が来ないと収穫できないということが理解できない。
自分が働いて収穫できる以上の農地をもっているから、収穫できないのではないか。
実って収穫できるのに、腐らすのはもったいない。
なぜ、収穫を助ける友だちがいないのか。
本当の友だちなら、手伝いに来て、自然の恵みを一緒に感謝してくれるだろう。
友だちがいないなら、正当な報酬をはらって、人を雇えば良い。
農業が儲かるか儲からないかは、農産物の価格設定に左右される。
農産物の価格が安いのは、人件費が安い、あるいは、化学肥料や機械でエネルギーを過剰に注ぎ込む農業が、国際的に展開されているからではないか。
スーパーの農産物を見ていると、あきらかに、メキシコや中国など人件費が安い国のものが多い。
また、米国が機械化による大規模農業で儲かるのではなく、メキシコからの「不法移民」を使うからだということが、米国の「不法移民」取締で明るみに出た。
メキシコからの「不法移民」を取り締まると、低賃金の農業労働者がいなくなり、農業経営が成り立たなくなると、いま、米国で騒いでいる。
研修生から搾取するより、儲けることを是とする社会をぶち壊せ。
さもなければ、人間社会に、ますます、「悪」がはびこる。
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