2005-0731-yts009
つゆ晴れて見る甲斐のある朝顔は
気高き色の紫に咲く
○短歌写真、詠む。
○今回の掛詞と、最小限の解説は、いままで読んでくださった読者にお任せ。ただし一つだけ種明かしすると、源氏物語・藤葉裏(2005年8月、京都文化博物館で関連展示)に、夕霧の寝起きの顔(朝顔)は見る甲斐がある、と。
¶気高(けだか)き色(いろ)の紫(むらさき)=「昔は重要な紫色の染料とした。」(岩波版『広辞苑第五版』) 603年の、冠位十二階制による、最高位の色。
□短写009 つゆはれて みるかひのある あさがほは
けだかにいろの むらさきにさく
【写真】南瓜(既出)の隣で撮影。