2009-0624-yhs516
一二輪
忘れられたか
夏椿 悠山人
一二輪
忘れられたか
夏椿 悠山人
○俳句写真、詠む。
○一寸刻みの歩み、とでも言おうか、降ったりやんだりの小雨の列は、おちこちでの雑談が入り乱れる。そんなとき、ご主人、写真なさるんなら、この花、何かしら、と後ろの女性二人が声を掛けてきた。さっきから、ぽとりぽとりが気になっているんですよ、と。たしかに、十数輪の白花が樹下に折り重なって伏している。時逃したかと、散り急ぐ夏椿だった。
□俳写516 いちにりん わすれられたか なつつばき
【写真】同前。
◎Serie 江の島・鎌倉03