2010-0120-yts889
ちごおひの天衣無縫の仄なれど
せめてけうらに今日はな失せそ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○「天衣無縫」の幼子へ、未来世界からの雁の便り。作者の詠草のなかでは、古語が最も多く使われている。花は Cattleya_pastoral<innocence>。Innocence は「天衣無縫」。
¶ちごお(稚児生)ひ=「幼児の成長してゆくようす。また、幼いときのようす。」(旺文『全訳古語辞典』、以下同じ)
¶けう(清)ら=「清らかで美しいさま。」 形動ナリ。現代表記は「きょうら」。
¶せめて=第四義に、「すくなくとも。…だけでも。」 用例の「文法」に、<「な(副詞)…そ(終助詞)」の形で禁止の意」。さらに見出し語「な(終助)」の説明に、<禁止の表現には[・・・]「な…そ」があるが、そのほうがおだやかでやわらかい言い方である。>とある。
¶今日(きょう)はな失(う)せそ=「きょうは失(な)くならないでおくれ。」
□短写889 ちごおひの てんいむほうの ほのなれど
せめてけうらに けふはなうせそ
【写真】蘭展2。
ちごおひの天衣無縫の仄なれど
せめてけうらに今日はな失せそ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○「天衣無縫」の幼子へ、未来世界からの雁の便り。作者の詠草のなかでは、古語が最も多く使われている。花は Cattleya_pastoral<innocence>。Innocence は「天衣無縫」。
¶ちごお(稚児生)ひ=「幼児の成長してゆくようす。また、幼いときのようす。」(旺文『全訳古語辞典』、以下同じ)
¶けう(清)ら=「清らかで美しいさま。」 形動ナリ。現代表記は「きょうら」。
¶せめて=第四義に、「すくなくとも。…だけでも。」 用例の「文法」に、<「な(副詞)…そ(終助詞)」の形で禁止の意」。さらに見出し語「な(終助)」の説明に、<禁止の表現には[・・・]「な…そ」があるが、そのほうがおだやかでやわらかい言い方である。>とある。
¶今日(きょう)はな失(う)せそ=「きょうは失(な)くならないでおくれ。」
□短写889 ちごおひの てんいむほうの ほのなれど
せめてけうらに けふはなうせそ
【写真】蘭展2。