悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真862 色いろの

2009-11-23 04:50:00 | 短歌写真
2009-1123-yts862
色いろの庭をまはればさながらに
じふにひとへと惑ひぬるかな
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○色の襲(かさね)と見紛うばかり。「色いろの」は、「with many colors」。「じふにひとへ」は「十二単」。

□短写862 いろいろの にはをまはれば さながらに
        じふにひとへと まどひぬるかな
【写真】前に同じ。

image831 富士見の窓

2009-11-22 02:10:00 | images

2009-1122-yim831
title:window_for_MtFuji-view
yyyy/mm:2009/11
memo:ミレー美術館(画面右上)には、「富士見の窓」(右下名札)があって、額縁から富士山を眺める、という趣向になっている。
【memo-同窓?】見回せばそこそこの同年齢の男女が、十数人集まって談笑している。まさか大学の父母会ということはないだろう。とすると、顔見知りの同窓か。とくに女性たちは香港で仕入れたオーナメンツで着飾って、あの時は楽しかったわね、などという会話が弾む。立ち姿のまま私が、せっかくだから集合写真でも撮ろうか、と集まってもらったら、どこからともなく目障りな男が現れて、しばらくは撮影にならない。・・・という辺で現実界へ戻り、ブログを公開。


俳句写真595 冬ちかく

2009-11-21 03:40:00 | 俳句写真
2009-1121-yhs595
冬ちかく
枝垂桜の
いく葉とぞ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○春の主役、桜。その数葉が、寒さへ向かう季節、枝にしがみついている。「いく」は、「幾」「(散り)行く」と掛ける。形式季語は「冬」「桜」と重なる。
□俳写595 ふゆちかく しだれざくらの いくはとぞ
【写真】先日、芸術公園で。
【memo-夢は高校野球】甲校と乙校の、試合ではなくて裏の生臭い話を、かなり具体的に長く、さっきまで夢見ていた。ネガティヴなのは余り見ないし、自分はどうやら観客らしかった。


短歌写真861 いよ来たる

2009-11-20 06:00:00 | 短歌写真
2009-1120-yts861
いよ来たる冬の厳しきいろなれど
暖かき日はげに嬉しかな
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○欅としてはまだ若木だろう。各地から雪の便りが聞こえて来れば、冬支度。でも日射しがあれば、暖かそう。「いろ(色)」は、風景・気配。

□短写861 いよきたる ふゆのきびしき いろなれど
        あたたかきひは げにうれしかな
【写真】先日、芸術公園で。
【memo-ミレー】きょうの「アインシュタインの眼」はミレー。きょうのミレー美術館は、年一回の無料開放。

短歌写真860 高き嶺の

2009-11-19 06:00:00 | 短歌写真
2009-1119-yts860
高き嶺の日に積りたる雪見れば
天朗気清こころ晴れたり
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○姿を現わせば、富士山は雪姿。やはり富士には雪。
¶天朗気清(てんらうきせい)=「天ハ朗ラカニ気ハ清ム<孟浩然>」(学研版『漢字源』)。

□短写860 たかきねの ひにつもりたる ゆきみれば
        てんらうきせい こころはれたり
【写真】きのうの撮影。

俳句写真594 寒空の

2009-11-18 00:00:00 | 俳句写真
2009-1118-yhs594
寒空の
日にむかひてや
白き花   悠山人

○俳句写真、詠む。
○白山茶花が一斉に日射しを求めて咲いている。この時期は晩秋、初冬の、いずれにも詠める。
□俳写594 さむぞらの ひにむかひてや しろきはな
【写真】先日、自宅で。
【memo-黒表紙の文庫本】黒い表紙の文庫本を読み継いで、買い継いでいたら、いつの間にか書棚にかなり並んでしまった。わが家の書庫に入り込んで読む人も絶えない。机上に広げて読んでいる男の、書名を見ると・・・私の脳の夢フラッシュ・メモリは、そこまでで消えた。


俳句写真593 彩りも

2009-11-17 05:30:00 | 俳句写真
2009-1117-yhs593
彩りも
霜月半ば
しづまりぬ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○空の深青の下に、黄・緑・赤の樹樹が並んでいる風景。華やかに広がるというのではなく、引き締まった色どりという感じだ。初句、「や」も。
□俳写593 いろどりも しもつきなかば しづまりぬ
【写真】先日、近くの公園で。
【memo-夢四作】昨夜の夢は、覚えているだけで、四つ。その一・・・駅ナカのラーメン屋が一日一食、常連さまへ特製を無料で、という企画に招かれて、おいしく頂いたこと。その二・・・草野球ではあるが、守備についていた私が、なんと全力疾走で、2走者をタッチ・アウトにしたこと。その三・・・大学受験生を指導しているところへ、去年、早くに音大合格を決めていた卒業生が訪ねて来たこと。その四・・・学内での講演を終えて駐車場へ戻ったら、大事に乗っているLH車が見当たらなくて、慌てたこと。まさに荒唐「夢」稽というべきか。
【memo-爆問学問】夜遅く、先日のKI氏が「爆問」相手に、やはりDを熱く語った。新宿のロシア料理店で、とは面白い趣向。


俳句写真592 あなひさし

2009-11-16 07:00:00 | 俳句写真
2009-1116-yhs592
あなひさし
東に明き
日ののぼる   悠山人

○俳句写真、詠む。
○曇りと雨が交互に現れたので、きのうは新鮮な太陽の登場だった。見渡す限り深い青の空・・・。
□俳写592 あなひさし ひがしにあかき ひののぼる
【写真】昨朝、自宅で。
【memo-PTNA】夜、電網公開されている第31回(去年)分の、入賞者の演奏を視聴する。C級金のHYさんのショパン(Etude22,c-moll,op25-11)、たしかに見事。同銀のKHさんの Mondlicht フィナーレ、一直線に駆け抜ける感じ。最難度の特級GPのOY君は特別扱いの2曲、いずれもリスト。選曲うんぬんは理由にならないけれど、正直なところ、私の心に激しく迫っては来なかった。それはともかく、若い諸君のピアノ、成長が楽しみだ。


短歌写真859 よそほひて

2009-11-15 05:00:00 | 短歌写真

2009-1115-yts859
よそほひて十三弦よりはじけるは
露国の謡の花びらのごと
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○ドストイェーフスキイ講演とどう繋がるのかと思ったら、そのあとを筝曲のロシア民謡が受けた。完璧な演奏であった。「よそほひて」は、この場合、「和装で」。KI氏の話は、Dの <
Преступление и наказание(プリェストゥプリェーニエ・イ・ナカザーニエ、罪と罰)> を理解する上で、非常に参考になった。話法の論理的(exactly logical)なのも気に入った。AY氏の名は承知していたが、実演を聴いたのは初。私が少しばかり習った山田ではなくて、生田だと思うが、最初の一音からその素晴らしさに驚嘆した。
□短写859 よそほひて じふさんげんより はじけるは
        ろこくのうたの はなびらのごと
【写真】きのう、芸術ホールで。演奏中の撮影は一切禁止。実写ののち、壁だけレイヤを使って、色を流し込んだ。
【memo-A.Sauer】夜になって、YT でショパンのノクテュルヌを聴いていた。しんみりとしたこの弾き方、誰だろうか、と思っていたら、画面の最後にこんな字幕が出て来た。
  gewidmet allen Menschen,
  die noch zu träumen wagen
  und staunen können.
                Alfons Sauer
さらに調べたら、日本では全く知られていないピアニスト、アルフォンス・ザウアーだった。画面の箴言は、「未だなお涙しうる、驚きうる全ての人に、(この演奏を)捧ぐ」の意。もちろん、ショパンを愛するあなたにも!
  http://www.alphonsesauer.com/