コチャバネセセリが一心不乱に吸い戻し行動を行っていた(指でつついても止めなかった)その横の樹の梢に、カワトンボがとまっていました。地味さ究極のセセリチョウばかり紹介したので、口直し?に奇麗なカワトンボの写真をアップしておきます。
と言っても美しいのは♂で、多くの昆虫同様に、♀はうって変わって地味です(考えてみれば、♀のほうが煌びやかな人間って、ちょっと変ですね)。
カワトンボの分類は非常に複雑で、幾つもの種に細分されています。しかるに最近の知見では、必ずしもその細分は妥当ではないのではないか、という示唆もなされていて、一周回って元の一種に統合し、そのうえで改めて細分に取り組む、という方向性も示されつつあるようです。
3年前のちょうど同じ頃(2021.5.6)に東京のアパート近所(青梅市霞丘陵)で撮影したカワトンボ。
気にいっているので何枚か再掲載しておきます。
これはミヤマカワトンボ(2021.6.6)。
今日撮影したシダの葉に止まるカワトンボと同じような構図の写真を以前撮影したことを思い出し、探してみました。中国桂林で常宿にしていたユースホステルの受け付け嬢の故郷が、広西壮族自治区と湖南省の省境の芙蓉村というところで、そこから山道を一日がかりで登った峠の上に、ゴヨウマツの一種の自生株があるという情報を得ました。山腹の農家に泊めて頂き、五葉松の探索に向かったのですが、他にもいろいろ成果があって、その一つがこのカワトンボです(2009.5.20)。もちろん日本産とは別種だと思いますが、まだ同定はしていません(中国では他にもカワトンボの撮影をしているはずなので出て来次第紹介します)。