青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

中国および日本のユリ科(狭義)植物 Ⅸ 尖被百合Lilium lephophorum

2024-05-06 20:34:46 | 雑記 報告


大谷君、いや、もう、、、4の4で2ホーマー、こういうのを無双状態というのでしょうか。

再び打率トップに躍り出て、ホームラン数もトップに並びました。気が早いとは言え、三冠王を期待してしまいます。

ただ、やはり打点が問題、今日の3打点を加えても、トップとは8差があります。今日の試合の4安打も、全て得点圏にランナー無しですし。

勿論ヤフーコメントは、大絶賛の嵐です。この活躍を鑑みれば、当然としか言いようがありません。ただし、相変わらず得点圏打率が低いことを危惧するコメントもチラホラありました。これも当然なのですね。数字がそう示しているわけですから。そしてどのコメントの主も、批判が目的で言っているわけではなく、大谷君を応援している故の叱咤激励であることが分かります。

けれど、そのようなコメントに対しては、“アンチ”である、という誹謗が容赦なく浴びせ掛けられます。怖いですね。



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お金、全くありません(😂)。今週末には、西日本新聞(本紙)で「近所の森と道端の蝶・福岡編」を紹介してくれることになっています。購買希望者の問い合わせ先として、僕(Photo-office MOEGI)のメールアドレスと電話番号が記されています。一冊約1000円の純利を得ることが出来るので、数冊売れれば何とか今月の生活(食費)が可能になります。



一体、どのくらいの注文があるでしょうか?(これまで自分のブログでの自著紹介では一冊も売れたためしがないですし)ゼロという可能性もあります。一方、正規の出版社からの僕の刊行物は、常に少なくとも数千冊は売れている。それを考えれば(九州では最大手のメディアの一つではあるわけだし)、100冊ぐらいのオファーは期待しても良いのではないかと。せめて10冊は、と思っています。



10冊売れれば、実利1万円なので、今月は遣り過ごせそうです。

しかし、大問題があります。

仮に注文が来たとしても、それに応えることが出来ない。

印刷代の予算は全くないので、注文が1冊であろうが1000冊であろうが、指を加えて見ているしかありません。何のために紹介して貰っているのか、意味がなくなってしまいます。



誰も協力はしてくれないのですね。自己責任だ、と。もっともです。もっともだけれども、悔しいです。自己責任といえども、手をこまねいていたわけではなく、必死に頑張ってはいるのです。けれど、回りの人々は、「道楽の延長」ぐらいにしか認識していないのですね。



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ユリ科の話 

Lephophorum clade 1  クッツキユリ 尖被百合 L.lephophorum



Lephophorum cladeは、外観が顕著に異なる複数の種から成っています。殊にここで紹介する2種は、著しく異なります。どう考えても同じグループに所属するとは思えないのですが、DNA解析でも同一群に所属することが示されているので、その結果に従わざるを得ません。

ただし、花被の外観が極端に異なることを除けば、他は諸々の点でほぼ共通します。分布圏(中国西南部などの高地帯)や生育場所(写真を撮影した白馬雪山ではほぼ同じ場所に生育、ただし微環境は異なり、全く同じ所に見られることはない)、開花時期、花や茎の大きさ(共に草丈10㎝前後)、花色(共にクリーム色)等々。


それにしても、この尖被百合L.lephophorumの花被の奇怪さ(花被片先端が全てくっつく)は、他に類を見ません。


世界でも有数の、不思議植物の一つだと思います。


























雲南省白馬雪山 alt.4200m付近 Jun.14,2009






雲南省白馬雪山 alt.4200m付近 Jun.22,2005








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中国および日本のユリ科(狭義)植物 Ⅷ ユンナンベニユリ滇蜀豹子花 Lilium forrestii

2024-05-06 07:53:09 | 雑記 報告



日曜日は、寝坊しない限り、朝8時過ぎに部屋を出て、徒歩45分かけて市役所前の教会に行き、日曜礼拝に赴きます。

カトリックの教会とプロテスタントの教会があって、僕にはその区別がつきません。それで両方に顔を出すのです。

カトリック教会は朝9時から、プロテスタント教会は10時半からということで、ハシゴが可能です。

不謹慎かも知れないと言うことは承知の上ではありますが、僕の母親(明治の末年生まれ)などは、仏壇と神棚とキリスト教の祭壇が並べてある居間で、座布団を移しながら、それぞれお祈りしていたものですから、それに比べればまだましな方ではないかと、勝手に納得しています。

お察しの通り、信心があるわけではありません。義理人情です。

カトリックのほうは、信者さんを通じて、携帯電話やフィルムスキャン機材などの提供者を紹介して頂き、プロテスタントのほうは、急病で苦しんでいる時に、牧師さんが病院まで付き添ってくださったりしました。

それらの恩に報いるため僕に出来ることは、日曜ミサに出席し続けることぐらいかと(両方掛け持ちの件については、プロテスタントの牧師さんは、いいですよ、比べてみるのも、もっとも他の人には言わないで置いた方がいいですね、と)。

カトリックのほうは、良くも悪くも形式重視で重苦しく、1時間余、ひたすら我慢の子です。それもまあ良いのではないかと思っています。プロテスタントのほうは、一転してフランクで、それまでの緊張感から解放されます。牧師さんの説教が、様々な例え話などに飛び火したりして、毎回面白いのです。



キリスト教発祥前後の舞台は、中東(主に西半部)から地中海東南岸(ギリシャ辺りまで)にかけて。それは野生生物の典型分布パターンと、ほぼ完全に重なります。

例えば(東アジアのギフチョウに対応する)モエギチョウ。

モンシロチョウの祖先集団。

様々な果物や野菜の祖先集団。

今取り上げているユリでは、マドンナリリーやマルタゴンリリーの在来分布地。

ほとんどの生物が、東アジア(中国西南部横断山脈周辺と日本列島に2つのターミナル)と対応するこの地域に、起源を発しています。

もっとも、それらの時代は数100万年単位の過去に遡るのですが、現代の人類に連なる(キリスト文明を含む)歴史は、せいぜい数千年単位、全く異なるのですね(ただし、種としてのホモ・サピエンスの歴史は100万年単位に及ぶ可能性があります)。なのに、実態は重なっている(僕は“時間のフラグタル”という概念で捉えたいと考えています)。



それはともかく、聖書は、様々な諍い(裏切りとか葛藤とか)の物語で構成されているようです。早い話、紛争・戦争ですね。その舞台が、現在の紛争地帯と、すっぽりと重なる。見事なまでに一致しています。人類は、何千年と同じことを繰り返し続けているわけです。

正義、平和を叫びつつ、なのに、なぜいつまで経っても戦争が無くならないのか。

人々が頑なに平和を望んでいることが、戦争が無くならない原因です。

平和な世界が成就する唯一の方法は、自らにとっての平和を放棄する事、選択肢はそれしかないと思います。

そしてそれは、絶対に出来ないわけですね。

人類が亡滅する寸前に、その事に気が付くのかも知れません。



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全く無関係の話です。



ネットニュースを検索していたら、

「カメムシはゴキブリより嫌われている」

という話題を目にしました。

セミ(半翅目)大好き人間の僕としては、兄弟分*のカメムシがそんなに嫌われていることに、少なからずショックを感じます。昔はそれほど嫌われてはいなかったような、、、。一部の種が発する匂いだって、確かに強烈ではあるけれど、一方的に“悪臭”と決めつけてしまうのは、なにか抵抗を覚えます(カメムシの一種であるアメンボのように“飴に似た香り”と形容されていたりするし)。

匂いに関しては、いつの頃からか、“嫌な匂い”という感覚が、空気伝染的に広がっていって(無意識同調)、特定のコミュニティ(例えば日本人)共通の概念として意識の中に刷り込まれてしまった、と言えるのではないでしょうか?

*以前は半翅目は同翅亜目(セミやウンカ、およびアリマキ)と異翅亜目(カメムシ)に分けられていたのですが、最近の見解では、カメムシも意外にセミと近縁であることが判明しています(従って亜目分割は成されない)。



コメント群(全て「カメムシ大嫌い」で統一)の中に、「カメムシは根絶するべき」という意見がありました。

賛成者多数の中にあって、

>「根絶」だなんてあんまりでしょ。 カメムシの気持ちも考えなさいよ!

という、真っ当な意見もありました。

しかし、その意見には、膨大な数の「そうは思わない」が押されていた。

やりきれないですね(;´д`)。



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ユリ科の話

Saluenense -clade



旧・Nomocharis属です。バイモ(クロユリ)属、ウバユリ属、Notholilion属と共に、ユリ属に近縁の側系統に位置づけられてきましたが、単系統の属としては成り立たず、ユリ属の一分枝に集約されることが判明して、現在ではユリ属に併合されています。系統分枝上、葉緑体DNAに拠る解析では大理百合などが所属するBakerianum cladeに、核DNAに基づく解析ではヨーロッパに繁栄する数少ないユリ属の一群のCandidum(マドンナ・リリー)cladeに、それぞれ近い位置に示されています。

実に美しい花の咲く一群で、中国西南部-インドシナ半島北部-ヒマラヤ東部に分布する5種前後から成っています。

林縁などの湿地上に、丈の低い茎の頂に大きく派手な色彩の花が下向きに咲きます。撮影は、体を伏せて茎の根元付近からカメラを上向きに構えねばならず、体中が泥んこになってしまいます。



僕個人的に嬉しいことは、属が置き代わって(ユリ属に併合されて)も、旧来の”Nomocharis”時代の中国語名称(滇蜀豹子花または開弁豹子花)が、そのまま併用されていることです。

地方名の持つ意味合いは、学名の持つ意味合いとは全く異なる次元で成り立っている、という、“非科学的処置の重要さ”が、研究者たちも分かってきつつあるように思われます。

特に和名は無いように思われますが、僕は以前から“ユンナンベニユリ”の名で通しているので、ここでもその名を使用しておきます。



なお、中国植物志では、種名がforrestiiからapertumに変更されていますが、ここでは便宜上、旧名のforrestiiを当てておきます。

Nomocharis forrestii=Lilium forrestii=Nomocharis apertum=Lilium apertum=滇蜀豹子花=滇蜀豹百合=開弁豹子花=開弁百合=ユンナンベニユリ
















雲南省香格里拉近郊(碧塔海) 2005.6.20






雲南省香格里拉近郊 2005.6.19






雲南省香格里拉近郊 2005.6.18







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