《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
「日本が世界でも唯一無二の素晴らしい国であって、私たち(もちろん僕も含めて)国民が誇りに思う」ことと、
「過去の過ちを反省し、今再びそこに向かいかねない懸念を指摘する」ことは、全く別次元の問題です。
大谷君は、今日も大活躍で、その事自体は僕も嬉しくて仕方がありません。でも、それとこれ(水原一平氏事件の本質的な問題を考える事)は、別の、かつ真摯に向き合わなくてはならない問題なのです。
上の記事は、特別な(目新しい)ことを言っているわけではありません。ごく日常的な、当然の話です。それでもってヤフコメ民は、この記事を、皆が普通にやっていることに対しての悪意に満ちた揚げ足取り、と声を揃えて断裁します。
しかし、このような、日常のありきたりな現象が、多くの付属事項を伴いつつ、余りに非日常的な、とんでもない“悪事・事件”へと膨らんできたのです。
一平氏の全ての行動軌跡を「悪」として断罪するならば、そこに至る様々な現象や背景をスルーしてしまうことは、余りに身勝手なのではないかと思うのです。
大谷君には(彼自身の為にも)、心の中に「自分にも責任がある」といった自覚を秘めていて欲しい、と願うばかりです。
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ユリ科の話
Lephophorum clade 2 小百合
前回の尖被百合L.lephophotumと、今回の小百合L.nanumは、同じcladeに分類されます。奇怪な花の形の尖被百合に対して、小百合はごくシンプルな姿をしています。
僕は長い間、クロユリ(バイモ属)の一種だと思い込んでいました。クロユリを含むバイモ属もユリ属にごく近縁なので、まるっきり間違っている、と言うわけではないのでしょうけれど、本種が特にクロユリと(血縁上の)関連が深いと言うわけでもないようです。
種としては、チベット高原を中心に、ヒマラヤ地方から中国西南部に広く分布していて、大半の地域集団は、クロユリに似た青紫~赤紫~濃ピンクの花色。例外的に、白馬雪山で見る個体のみが全て黄色で、変種・黄花小百合var. flavidumとされています。
白馬雪山では、尖被百合とほぼ同じ環境(シャクナゲ低木群落内)に生えていますが、微環境は異なっていて、
尖被百合が周りの樹木と接しない砂礫地面上に生えるのに対し、本種の生える周囲はシャクナゲをはじめとした矮生樹木に囲まれています。
雲南省白馬雪山 alt.4300m付近 Jun.15,2009