西日本新聞で紹介してもらった「近所の森と道端の蝶(福岡編)」まだ一冊も購読問い合わせがありません。皮算用の10冊1万円どころか、水道代2420円も支払えない。明日から水道止まってしまうので、ちょっと辛いです。
現時点での残金3024円、水道代を支払うと、残り604円、まあ数日は大丈夫ですが、あと半月は持たないと思います。水道を止めて3000円を確保するか、水道を確保して600円で半月暮らすか、究極の選択ですが、見通しが立たないとなると、前者を選ぶしかありません。
それにしても、齢76歳の老人が途方に暮れていても、誰も見向きもしてくれませんね。大震災が起こると、挙って援助金の寄付を競う日本国民は、身近の困っている人に対しては、誰一人無関心なのです。
せめて一冊ぐらいは売れても良さそうなんですが、、、。同じような内容の本でも、有名出版社から刊行すれば、褒め称えられて、原稿料も100万円単位でゲット。個人で自主刊行した場合は、誰一人購入してくれず、挫けずに販売に努力を注ぐと、詐欺まがいの行為と、罵倒されたりする。
僕自身が苦しむ分には、まあしゃあないか、で済ましても良いのですが、日本人の薄情さを目の当たりにすると、とても哀しくなってきます😢。
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一平氏、大谷君の成り行き、今後も徹底して見据えて行きます。一平氏の為にも、大谷君の為にも、そして何よりも日本人の未来にとって、(これで一件落着というわけではなく)今後の展開が重要な意味を持ってきます。
僕はこれまで、香港デモ、コロナ騒動、熱中症問題、、、、大衆の見解(いわゆる正論)とは全く異なるスタンスで問題提起を呈してきました。
それに対して“逆張り”と言ったような捉え方をする人がいます(ほぼ全員?)。逆張り、ヤな言葉ですね。大多数にとっては逆なんでしょうが、結果として逆になっているだけで、しごく真っ当なことを言っているつもりなのです(僕が逆なのではなく向こう全員が逆)。「陰謀論」の解釈などとも繋がってきます。
一平氏事件をアメリカのTV局がドラマ化するとの情報。結構意味があるかも知れません。日本人の無意識同調崇拝集団から離れた、別の視点からこの事件を捉えるきっかけになるかも知れんですし。
大相撲に於ける白鵬と、大谷はどこが違うか。まあ白鵬がモンゴル人、と言う部分に、全てが収斂するのでしょうが。
大谷君は、謂わば“まともな”貴乃花ですね。貴乃花は、内から見た改革を推進しようとした。保守の立場に立っての改革です。(いかなる困難が伴なおうとも)本来のあるべき姿に戻す。良い意味での、典型的日本人。
白鵬は(好き好まざると)外から見た改革。拘りも忖度もなく、間違っていると思われる部分は変える。その際、日本人の心情は度外視します(というか、どだい分かるわけがないですし)。“バンザイ三本締め”とかも、本人は良かれと思ってとった行動です。でも大多数の日本人は、それが気に食わない。
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ユリ科の話
ツバメオモトとメデオラ(俗称“インドのキュウリ”)
APG分類が成される前から、旧来のユリ科を細分した場合には、ここまで紹介してきた、ユリ、クロユリ、カタクリ、チューリップなど、典型ユリ類が主体になるだろうことが当然視されてきました。
狭義のユリ科には、それら典型以外の少数の(予想外の)種も加わります。このあと紹介するタケシマランやホトトギスです。同じユリ科とはいえ、さすがにそれらは別の亜科に組み入れられています。
しかし、ユリ亜科には、ごくマイナーな予想外(予想していなかったのは僕だけなのかも知れないけれど)の一群が、据え置かれている。そして、大多数の種が所属するユリ連とは別に、もう一つの連Medeoleaeが提唱されているのです。
究極の小さなグループで、北米東部の1属1種Medeola virginianaに、北米中-西部産の3種と東アジア産の2種からなるClintonia属5種を加えた6種が、全メンバーです。
ツバメオモトClintonia udensisは、日本の山好きの方々には、馴染みの花でしょう。本州中部以北の高山や亜高山の中腹の森林林床に、奥ゆかしく咲いています。地味ながら、その佇まいには、存在感があります。
僕も沢山写しているはずなのですが、全てポジフィルム時代の撮影の為、手許に写真がありません(まだスキャンしていない)。それで、何かの雑誌に掲載した写真をコピーして載せておきます。
ツバメオモトは、本州の主に中部以北(関西にはごく一部)と、日本海対岸(ロシア沿海州、東シベリア、朝鮮半島、中国東北部)に分布していますが、手許にもう一枚、四川省北部の黄龍渓谷に於ける撮影品があります。どうやら中国西南部~ヒマラヤ地方に分布するツバメオモト属のもうひとつの種C.alpinaらしいのですが、中国植物志などではこの地域のものはツバメオモトC.udensisそのものとなっていて、日本産との関係は良くわかりません。
北米大陸には、紅花種と黄花種が各1種分布し、もう一種、この連の模式種でもあるMedeola virginianaが加わります。
ミズバショウLysichiton camtschatcense(東アジア)-キイロミズバショウL.americanus(北米西部)-ゴールデン・クラブOrontium aquaticum(北米東部)の関係と、同様のパターン。
東アジアと北米の生物相組み合わせの基本図式どおり、東アジア-北米西部の各種との共通祖先種を持つ、特殊な外観をした遺存的な種が、北米東岸(アパラチア山脈周辺域)に出現するのです。
テネシー州ル・コンテ山の中腹(日本の夏緑広葉樹林そっくりのブナ林の林床)で遭遇、むろん何枚もの写真を撮影しましたが、前回カタクリの項で記した不慮のアクシデントにより写真は消失、(別の著作に貼り付けて)僅かに残っていた写真をスキャンして掲載します。
非常に変わった花ですが、良く見ると確かにユリの花ですね。ツバメオモトが、花被弁がラッパ状に開くテッポウユリ・タイプなら、メデオラは、花被弁が反り返る壺状のオニユリタイプに相当する、ということだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/8d/459d0fb26279705c36a7c6ac30bb9d46.jpg)
タカネツバメオモトClintonia alpine
四川省黄龍渓谷 Jun.22,1989
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/b7/0fb5df284977da3ec09f0bbfd10419be.jpg)
ツバメオモトClintonia udensis
データ確認中
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/cc/012367384604123c4e27f38a5db4bbab.jpg)
“Indian cucumber”メデオラMedeola virginiana
テネシー州ル・コンテ山 May 18,2005
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/8e/ddce6a412876f5933c892ef9ff965bf1.jpg)
花の拡大(ピンボケです)。確かに“ユリ”の花です。