読者の方々の中に、メデイアそのほかへの、何らかの形での橋渡しをして頂ける方があればと、願っています(詳細は、2012.2.29~3.1の記事をご覧ください)。
【Ⅰ】海の向こうの兄妹たち~中国動植物探索紀行
第1部第1章 菜花黄彩Flower Terrace/“菜の花”は実質的な「中国国花」
2008年2月17日の雲南省羅平の菜の花畑の写真の一部を紹介しておきます。
詳しくは、 (クリック)を参照して下さい。
以下2012年2~3月の追加撮影分を紹介して行きます。
上左は2008年2月17日。他は2012年2月21日。年によって開花盛期が大きく異なり、今年はだいぶ遅れているようです。また、この数年間の間に、急速に観光地化が進み、僕が最初に訪れた2003年には菜の花畑以外にはまだほとんど何も見当たらなかったのが、2008年度には写真上左のような観光馬車がちらほら、そして現在は、ちらほらどころか、何十台もの馬車(牛車)がたむろして、畑の中には出店が立ち並んでいます。
左:普通の茹卵の5倍ほどの大きさ、値段も5倍で5元(60円強)です。今の僕には食べきれません。味は普通の卵と同じ。
右:サパの「竹筒飯」より一回り小さな「竹葉飯」。お米の粒が大きく、味もとても良かった。1元(約13円)。
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メインの菜の花畑の景観は、それはもうダイナミックで素晴らしいのだけれど、余りに観光地化され過ぎてしまっているのと、今年は開花が遅れているので、今回はパス。この辺りにはほかにも沢山の菜の花畑が広がっています。昆明からの高速バスを羅平の手前で乗り捨てて、(僕自身のリハビリテーションを兼ねて?)散策してみることにしました。
昆明から東へ、高速バスや列車で3~4時間の当たりに菜の花畑が広がっています。
バスを適当に乗り捨てて、様々な意匠の菜の花畑を撮影しましょう。
台地の上に登ってみました。
眼下に広がる菜の花の谷。広角レンズを持っていないのがなんとも残念です。
崖のてっぺんでしばし休憩。気持ちのいい風!室内蟄居よりずっと健康的です。谷に降りてみましょう。
谷の下から崖の上を見上げます。
水牛を連れたお姉さんに出会いました。実はすごい美人です!
更に先の台地を超えると、その向こうにも菜の花の棚田が。でも残念ながら陽が傾いて来ました。
今日は近くの町に宿泊し、明日またチャレンジすることに。
昨日散策した丘の反対側に見えた菜の花畑へ向かいます。
まだ朝露をたっぷり含んだ菜の花畑の中を登って行きます。登り口を振り返ってみました。
一つ隣の谷を横切って、更に昨日とは反対方向に進んで行きます。
遥か向こうの山腹に、黄と白の長方形が見える。菜の花畑と並んだ大根畑です。行ってみましょう。
途中にもところどころ大根の花が。山腹に見える大根畑は、まだ遥か遠く。いくつもの菜の花畑を請えて進みます。
何か所も深い谷を越えて行かねばなりません。リハビリ(?)の散策としてはハードすぎる!
途中にもちらほら大根が。色を別とすれば、花の形は菜の花とそっくりです。
整然と生えている菜の花と、雑然とした雰囲気の大根は対照的。
最後に急坂の山腹をよじ登って、、、もう一息で、大根&菜の花の、白と黄の畑。
モンシロチョウPieris(Artogeia)rapae
エゾスジグロチョウPieris(Artogeia)napi[=広義]左:♂、右:♀
チョウセンシロチョウPontia fabricius
菜の花畑にいたシロチョウ類。場所によって、微妙に勢力が異なります。羅平(九龍の裏の畑)では、チョウセンシロチョウが最大勢力。菜の花よりも大根の花に執着を示していました。次いでエゾスジグロチョウとモンシロチョウ。師宗~羅平間の菜の花畑では、大根との混交地に多く見られたのがエゾスジグロチョウ。モンシロチョウは、畑の近くの水泥地に多数(7~8頭)の個体が吸水に集まっているのを確認。いずれの種も、花を訪れることは少なく、畑の中の菜の花や大根の根本近くの地面上に止まっているのを多く観察しました。なお、最普通種のタイワンモンシロチョウPieris(Artogeia)canidia
は意外に少なく、オオモンシロチョウPieris(Pieris)brassicae共々正確な確認は成していません(以前には多数チェックしているのでいることは間違いない)。
その他の春の蝶も、そろそろ姿を表し出し始めています。大根&菜の花畑に向かう途中で出会った2種の蝶(壊れたカメラでもこの程度は写すことが出来ます、、、、弘法筆を選ばず!!)。
鳥のことは知りません。 チャマダラセセリ
フカミドリフチベニシジミとチャマダラセセリ(日本では絶滅の危惧に立たされている種です)。
フカミドリフチベニシジミHeliophorus viridipunctata