世界体操、テレ朝がすごい力を入れてくれているのが嬉しい。アメトークでも扱ってくれたり。
特に嬉しかったのはアベマで予選から放送してくれたところ。このために男子予選の日は有休を取ってずっと見ていた。楽しかった。中国の選手たちが見られなかったのが残念だったけど。でもヤン・ハクソンもドラグレスクもカルロス・ユーロも見られたのは良かった。カルロス・ユーロは本当に素晴らしかった。
これだけ体操を取り上げてくれるのも日本選手がオリンピックでいい結果を残したからだと思うと、とても複雑な気持ちにはなるけどね。私はオリンピック開催にはずっと反対だったし開催しない方が良かったと今でも思ってるから。
それにコロナ陽性者が出たとか、観客フルに入れて大丈夫かとか、畠田の怪我とか、いろいろ心配なこともあるけど、それでもともかく予選の放送は本当に最高だった。長い時間体操だけを映してくれるなんて地上波ならあり得ないから本当にありがたかった。
ただし女子個人総合決勝の放送はひどかったな。4分の3くらいの時間を前日まで見ていた予選の放送(しかも日本選手だけ)に費やして個人総合決勝はダイジェストで少しだけ。試合は生放送じゃないのにジャパネットのCMは生放送なのはちょっと面白かった。
まあでも、わかるけどね。商売でやってるんだもんね。視聴率が必要だもんね。
畠田が決勝を棄権して、これはテレ朝困ってるだろうな、どうするんだろうとは思っていた。せっかくゴールデンの時間帯を用意したのに日本選手が一人も出なかったら視聴率が取れないだろうなって。女子個人総合決勝をほとんど放送しないという手に出るとはね。
まあ、放送してくれるだけでもありがたいとは思ってる。しかもゴールデンタイムだし。日本選手の活躍を見るために体操を見るんじゃない、体操が好きだから見るんだ、って人の数は視聴率に貢献できるほど多くはないんだろう残念ながら。
昨日の男子個人総合決勝は日本の橋本が出て、しかも優勝候補だったからしっかり放送してもらえたので良かった。これも生放送ではなかったようだけど。
とても面白い試合だった。張博恒も橋本も素晴らしい演技で、最後のほうまでどちらかが勝つか分からない感じで緊迫感があって。
0.017差。ものすごい僅差だった。でも少し前の世界体操ではもっと僅差の試合があったのを覚えている。2018年ドーハ大会の男子個人総合決勝。1位のダラロヤンと2位の肖若騰がなんと同点。そのときは一番スコアが低かった種目を切って勝敗を決めたんだったかな?
鞍馬の落下がなければ橋本が余裕で金だった、みたいなことを言ってる人を何人も見たけど、それは違うと思う。だってそもそも張博恒もあん馬で落下してるからね。それにたらればを言いだしたらキリがないしナンセンス。
この二人に限らず、あん馬は出場選手軒並み不調だったんだよね。少なくともテレビで映った範囲では。落下しなかった選手も足割れが目立っていたり落ちそうで危なっかしかったり。
今回の結果を「橋本が金じゃなくて残念」くらいにしか捉えられない人はつまらない見方をしていると思う。橋本も張博恒も本当に素晴らしいパフォーマンスをしていたので。あと3位以下との点差にも是非注目してほしい。
他に印象的だったのはカビタの鉄棒。特に降り技が独特でかっこよかった。最後まで攻める姿勢が素晴らしい。それと、前から馴染みがあるモルダウアーが4位だったのも結構嬉しかったな。