徳利にもいろいろなものがあるようです。水戸で見かけたそのいくつかをご紹介します。
お神酒(みき)徳利(金刀比羅神社 泉町36°22'47.8"N 140°27'41.3"Eあたり)
奥にある、対になっている2つがお神酒徳利のようです。瓶子(へいし)形である昔の形を残した、白磁で蓋付きの小さなものです。写真手前左の茄子のような形のものは水玉(みずたま)という水を入れる容器だそうです。皿にあるのは、中央が米、右が塩のようです。
鉄釉布袋(てつゆうほてい)徳利(二の丸展示館 三の丸36°22'29.9"N 140°28'47.3"Eあたり)
胴にある、指を掛けるへこみの部分に、布袋像がついていて、鉄分を含んだ釉薬(うわぐすり)が掛けられた徳利のようです。第二中学校(水戸城二の丸跡)発掘調査で出土した江戸時代のものだそうです。
桶形徳利(友部樽製造店 末広町3-5-14)
谷中の桶といわれている友部桶製造店がつくった、桶形の徳利だそうです。木の柔らかい手触りとともに、木香も楽しめそうです。写真左はぐい呑みです。以前、千波湖西岸で開催されていた物産展で見ました。
貧乏徳利(別春館 元吉田町327)
明利酒類㈱が運営する、梅酒と酒の資料館「別春館」に展示されていた貧乏徳利です。昔、庶民は、蔵元や小売店などがつくったこうした通い徳利をもっていって量り売りしてもらったようです。貧乏人が使う徳利という意味だったようですが、なかなかいい形をしています。ただ相当重いようですので、運ぶには大変だったことでしょう。
鳩徳利(十銭屋 泉町2-3-16)
囲炉裏の灰に差し込んで燗をしたという、鳩の形をした徳利だそうです。十銭屋にありました。似たような形で鴨徳利というものもあるそうです。酒好きはいろいろな形を考えるものだと感心します。
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