ぶらっと歩きで見た釜のいろいろです。
五右衛門風呂の釜(エバタ工機 元石川町194-2)
水戸でときどき見ますので、五右衛門風呂はある程度あったのでしょう。浮かした簀の子(すのこ)状の底板に足を乗せて沈めて入るそうです。火に接する底の部分は熱いようですが、立ち上がりの部分はそれほどでもないようです。実際に使われている五右衛門風呂は、多分もうほとんどないのでしょう。
酒造りの釜(別春館 元吉田町327)
酒米を蒸すために使われた釜が展示されていました。釜の上に甑(こしき)を乗せて中に浸漬させて一定の水分を含ませた酒米を入れて蒸かすそうです。乾燥蒸気という高温の蒸気をだすように釜の湯を沸かすのが釜屋という専門の蔵人の仕事だったそうです。
炊飯の釜(おむすびや八助 南町3-4-17)
おむすびや八助の店頭におかれた看板の釜です。ご飯は大きな釜で炊いた方がおいしいことでしょう。
金属供出(水戸市立博物館 大町3-3-20)
戦時下の昭和17年に金属回収令が交付され、半強制的にわずかな補償金と交換に、家庭で使われる金属製品までが供出されることになったそうです。博物館の展示はイメージ的なもののようですが、台ばかりに鍋釜がのっていました。重量をはかって対価が払われたそうです。鉄製品は1貫目20-30銭ぐらいだったという史料がありました。
釜神町(表示石柱 備前町36°22'23.9"N 140°27'56.8"E)
鈴坂をのぼって、県営釜神町アパート方面(神崎寺に至る)に行く通りあたりを、釜神町と元禄3年(1690)に名付けたそうです。町名は、通りの中ほどにあった竃(かまど)神社によるそうです。竃は「釜(かま)所(ど)」なのでしょうから、釜神になるのでしょう。
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