弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

裁判官抜き 朝まで評議 ド~するド~なる 裁判員

2008年06月28日 14時30分21秒 | 未分類
「朝まで生テレビ!」どどいつ②
今日未明の「朝まで生テレビ!」を見ました。
「激論!ド~なる?!裁判員制度~あなたは人を裁けますか~」
意外にも「裁判員制度」をテーマにするのは、この番組では初めて。
淋しかったのは、現・元職の裁判官が一人もパネリストにいなかったこと。
番組では最高裁にも出演を要請したが、文書で回答があったそうです。
「企画書によると本番組は、裁判員制度について、賛成・推進の立場と反対の立場に分かれ、制度の当否等について、議論することが主目的であると思われますが、裁判所は裁判員法のように国会の決議を経て制定された法律の当否について、事件の審理を離れて意見を述べることはありませんので、今回の出演については差し控えさせていただきます。なお、裁判所も裁判員制度の広報を行っていますが、それは制度の実施機関として、刑事裁判・裁判員制度の仕組み等を国民の皆さんに知っていただくために行っているものであることを、御理解いただきたいと思います。」
結局、裁判官を含まない12人のパネリストで、映画「12人の怒れる男」の陪審員制の評議みたいになりました。
評議の冒頭で「これまでの刑事裁判には問題があった」とほぼ全員一致。
その上で、裁判員制度がその解決策になるかが争点となり、裁判員法を全会一致で成立させたはずの社民党の福島党首までが、延期・修正論に転じるという展開になってしまいました。
この評議をリードできる裁判長・裁判官は、そこにいませんでした。