アサヒペンタックスESⅡとシグマM42マウント35-85mmズームレンズ
久しぶりのカメラです。カメラ修理の会の忘年会で、Yさんからの貰い物です。今年さいごのカメラの会、在庫の展示即売、交換会でジャンクと云うことで頂きました。
ブラックのペイントです。小さなボディーでシンプルな秀逸なデザインです。
レンズはシグマのズーム、35-85mmです。ちょっとペコペコに曲がったメタルフード付きです。使い込まれた感じでよいです。
ペンタプリズム頭部ボディーの縁が擦れて、地金の真鍮が見えていてイイ感じです。古いブラックボディーカメラは、このペイント塗装がイイんですねぇ。
このカメラは絞り優先のオート露出カメラで、シャッターは無段階で切れます。絞り込み測光で露出を決める特殊な機構で当時としては画期的なものです。
レンズ装着部の下にLR43電池(1.5V)を4個直列にセットし、トータル6Vで露出測定と電子シャッターを駆動しています。
布幕ゴム引きの横走りフォーカルプレーンシャッターです。幕の汚れや劣化もあまり見られず、まあまあの状態です。
しかしミラーがシャッターを切った後、戻りません。クイックリターン機構が上手く働いていません。機構の何処かが引掛ってるようで、調整が必要です。
レンズマウント部の下に、レンズの絞り込みレバーをおすプレートがあります。マウント部の右上に絞り込みのためのレバーがあります。
M42スクリューマウントのズームレンズです。けっこう珍しいレンズです。シャッター切った時、ボディー側のプレートがレンズ側のレバー(ピン)を押して、レンズの絞りをセットした値まで絞り込みます。
レンズはその絞り込みが、羽が粘っていて、上手き効きません。洗浄する必要があります。
レンズの縁、外玉の内側にバルサム切れが見られます。でもこの程度であれば、撮影にはほとんど影響はないでしょう。
メタルフードの曲がりも直して、修理終了。あとは電池をセットして、オート露出機構が上手く作動してくれるかどうか。ボディーの状況から見て、たぶん上手く動いてくれると思います。
- 追伸 -
電池LR43を入れて、動作確認しました。OKです。
絞り優先オート露出(シャッタースピード無段階オート)は、ボディーの絞り込みレバーをオンにして、シャッター半押しで稼働します。ファインダー内の右にシャッタースピードメモリがあって、指針でスピードを示します。
ちょっとアンダー気味の露出を示しますが、明るさに反応してシャッターが切られます。
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