ウィットナー(WITTNAUER)とランコ(LANCO)
ジャンクの古いスモールセコンド、ウィットナーとランコを手に入れました。前回はランコをいちおう修復したので、今回はウィットナーの様子を見ます。
ウイットナーはスイスのロンジン社が、アメリカおよびカナダ市場で1930~'40年代頃から'70年代まで販売していたブランドです。名前を変えてロンジンよりは、リーズナブルな廉価版としてアメリカ、カナダで販売されました。ロンジンは高級ブランドの位置づけでした。
左がウィットナーです。こちらも1950年代以前?
リュウズがグラグラで、巻き芯と歯車のかみ合わせが摩耗しているようです。使い込まれた古い手巻き時計は、ゼンマイ巻き上げで巻き芯周りが摩耗してグラグラになっているものがほとんどです。巻き芯周りのグリスをクリーニングして、改めて粘性のあるオイルを差しました。それから1日に5分位進んでしまうので緩急針で調整します。
文字盤も汚れていたので、軽く綿棒で何も着けずにクリーニングしました。古いものなので溶剤などをつけると文字盤の塗装が取れてしまいます。時間の数字の間に黒い汚れがあったので、これも爪楊枝でかき出しました。まあまあの状態になりました。でも防水性はまったくないので、夏場は汗をかくのですることはできません。
ベルトは細くて短いのでレディースのようですが、この当時の腕時計はメンズもこの大きさです。
ベルトがいかにもレディースだったので、金の色合いが合ったメタルのバネベルトに付け替えました。
スクエアのプラ風防は厚くて傷もほとんどありません。良い状態です。
ベルトは色合いもクラシックなデザインも、メンズとしてマッチしてますね。良い雰囲気です。
昔といっても戦後ですが、戦後・・・などと言ったら「それっていつのこと?」と言われそうですが、私の小さい頃は、メタルではこのようなバネベルトが一般的でした。子供のころは、このような時計にあこがれていました。
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