ベンラス(BENRUS)スモールセコンド・ジュエル
SWISS MADE のベンラス・スモールセコンド。0時、3時、9時に赤いジュエル、ルビー?が付いています。
スクエアー、金フィルド、アールヌーボー調デザインのケースです。プラ風防は厚みがある曲面です。
裏蓋に、10K.R.B.P.BEZEL ST.STEEL BACKと刻印されています。
0時、3時、9時以外のタイムマークには、ダイヤのキュービクルが貼り付けられています。8時の箇所が取れてしまっています。取れたダイヤは、時計の中にはありませんでした。
ダイヤのキュービクルが無かったので、1.5mmのイミテーションサファイヤを着けてみました。ルビーの周りに接着剤(おそらくニカワ?)がはみ出して茶色く変色していたので、これを削り落としました。
こんな感じに仕上がりました。拡大して見ると、ド派手・・・ですねぇw…
風防やケースは、磨いたらもう少しキレイになるでしょう。時間は非常に正確で、調整はしていません。あとはベルト、こげ茶の少しヤレたクロコなどをつければ、とても良い仕上がりになるでしょう。
よく見ると派手でほとんどイミテーション、オモチャの時計のようになってしまいました。文字盤のデザインって、その時計の品格まで変えてしまうのですねぇ。
手巻時計の精度としては、その当時(1940年代?)もうほとんど完成されていて、あとは結局デザインなのかなぁ。確かに今でも人気があって高額の腕時計は、見た目のデザインや加工精度に妥協がなく、素晴らしいものがありますね。
こんなことして、老舗メーカーベンラスに対する冒とく・・・かな。でもこんなデザインのベンラスは、見たことがない。ひょっとしてルビーやダイヤを貼りつけたのは、後からの加工かも・・・ジュエルの周りに接着剤がはみ出しているのは、そのせいかもしれない。ベンラスが、そんなずさんな加工はしないのではないかな・・・
まあ、たくさんの古い時計をいじっていると、いろいろなその時計の経てきた歴史・・・が見えてきて、それを想像するだけでとても面白!いです!
- 追伸 -
ヨレヨレですが、こげ茶のクロコ?のベルトがあったので、着けてみました。
プラ風防とベゼルは、コンパウンドのクロスで磨きました。文字盤もカメラのレンズクリーナーでクリーニングしました。なかなかの見栄えです。ベンラスの手巻きスモールセコンドとしては、やや大きめです。割合新しい、といっても1950年代、戦後に作られたものかもしれません。
それにしてもオモチャの腕時計のようですねぇ…やっぱりこれは、あとから加工されてますね。最近のド派手な宝飾時計のはしりですね。
- 追伸の追伸 -
BENRUSの文字の位置を見ると、12時に縦に張り付けられているジュエルの下にシックリ収まっています。文字や記号のタイムマークの場合は、もっと上に書かれていると思います。ということで、やはりこれはオリジナルのBENRUSだな。拡大してみると、ジュエルの周りにはみ出した接着剤を削り落としたので、その後が腐食しています。この部分だけピンポイントで塗装してもよいかもしれません。
- 追追追伸 -
こげ茶のベルトが、あまりにもヨレヨレだったので、クロコ本革のベルトに取り替えました。
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