鉛筆・PALOMINO BLACKWING
最近復刻された”PALOMINO BLACKWING"です。もとはドイツの鉛筆メーカー、ファーバー社が製造していた鉛筆で、著名な作家や建築家、音楽家などに使われていました。それが惜しまれつつ製造が終了したのですが、その後もユーザーから復刻が熱望されていたそうです。
他の鉛筆と比べて3倍程の価格です。そのためあまり売れなかったようなのですが、非常に書き心地がよいので、一部のユーザーには根強い人気があったようです。
左からBLACKWING・PEARL BLACKWING・602 BLACKWING の3本です。
柏アリオのLoftで買いました。高かったけどw…
消しゴム付です。一番左はトンボ鉛筆の消しゴム付です。パロミノは、それぞれ芯の硬さが異なります。
トンボ鉛筆からは、オレンジ色の消しゴムで黄色い軸の消しゴム付鉛筆が以前から販売されています。
平たい消しゴムがクリップで挟まれて、尻の部分の扁平のパイプに差し込まれています。使い切ったら、交換できます。
トンボ鉛筆の消しゴム(キレイに消せる優れものです)は、取り外しできません。まあ鉛筆一本使い切る間に、付いている消しゴムを使いはたしてしまうことはないでしょうから、付け替えできなくてもイイのではないか・・・とも思いますけれど。
特に最初のモデル602には、”HALF THE PRESSURE,TWICE THE SPEED”(半分の力で倍のスピード)と書かれています。軽い力で2倍のスピードで滑らかに、しっかり書けるとのキャッチ・フレーズです。
602は”B”、PEARLは”2B”、BLACKWINGは”4B”の芯の硬さです。
ヘミングウェイはメモは万年筆で、小説の原稿は消しゴム付の鉛筆で書いていたそうです。メモは間違えたら線を引いて消す。いちいち消しゴムで消していたら、迅速にメモがとれないので。線で消しておくと、はじめに書いた文字が後から読み返せる。インクの字は、走り書きしても薄かったりカスレたりすることがなく、はっきり字が書ける。などの理由からだったのではないか・・・と思います。
小説の原稿は消しゴム付の鉛筆で、何度も書き直すことが多かったためなのか、消しゴムで消しながら書いていたのかもしれません。出来上がった原稿はタイプライターで打ち直して清書して、出版社に送ったそうです。期限はきっちり守っていたそうです。
へミグウェイの消しゴム付鉛筆はパロミノではなく、アメリカ製の黄色い消しゴム付鉛筆、たぶんエドワーズのCY***だったようです。
私は本を読むとき本に直接鉛筆で線を引いたりコメントを書き込んだりするのですが、その時にこの消しゴム付き鉛筆がとても重宝しています。小説は書きませんがw…、読書ノートは万年筆でつけています。その方が何かしっかりした文章が書けるようで。
最近は、万年筆だけでなく鉛筆にも凝ってます。
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