フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

砥部焼蕎麦猪口の銀継(2)

2019-05-02 20:03:12 | 雑貨etc.

砥部焼蕎麦猪口の銀継その2 

砥部焼小鉢の蕎麦猪口その2です。

 割れた箇所の貼り付けは上手くいってしっかり くっ付きました。割れ目からはみ出して乾いた漆をヘラで削ります。最終の仕上げには、1000番以上の耐水ペーパー磨きます。

欠けている箇所を、砥の粉と漆を煉り合せた錆漆で埋め込みます。

 まず砥の粉を適量取り出して、少量の水で溶きます。

 

 砥の粉は少量の水で溶いて、同じく同量の漆をヘラで混ぜ込んで練り上げます。欠けた部分に盛りますので、やや硬めに練ります。

 まず欠けた部分に錆漆がよくくっ付くように生の漆を塗ります。
 錆漆を盛る箇所にテープを貼って、漆がはみ出さない様に枠を作っておきます。

 すこし多めに盛って、乾いてから削り取ります。

 錆漆が余っていたので、有田焼の花瓶の口が欠けていたので、こちらも修復することにしました。

漆が乾いてから、削って形を整えます。乾くまで1週間ほどかかります。

 

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砥部焼蕎麦猪口の銀継

2019-04-18 22:56:52 | 雑貨etc.

砥部焼の蕎麦猪口銀継(1)

 砥部焼の蕎麦猪口が割れてしまったので、銀継することにしました。以前にも砥部焼の丸小鉢を銀継しました。その時は漆に銀粉を混ぜて接着しましたが、今回は接着用の”のり漆”を作って銀継することにします。

 まず小麦粉に水を加えて練り上げます。「エッ!小麦粉?」ですよねw・・・

 小麦粉を接着のための、のりとして使います。昔からのりとして使われた、小麦粉を銀継にも使う訳です。

 水で練った小麦に同量の漆を加えて、分離しないよう再びよく練ります。漆と小麦、けっこう混ざります。

 

 

 

 

 

 2つに割れたので、細かい隙間ができないよう両方の断面に薄く”のり漆”を塗って張り合わせます。

 

 キレイに割れたので、貼り合わせるとのり漆がはみ出してきます。これを金属のヘラで取り除いておきます。

 二股の左側の傷はひび割れです。傷を細いヤスリで削って少し広げ、その溝になま漆を塗りこんでいます。なまの漆は粘性が少ないので、傷の割れ目に浸透していきます。接着のためではなく水漏れ防止のためです。

 動かないようにマスキングテープで、固定しておきます。

 このまま1週間ほど乾燥させます。漆が乾燥したら改めてはみ出した漆を削り落し、凝縮してへこんでいるところに今度は”との粉”を混ぜた漆を塗ります。充填剤になります。ふちのかけた個所にも”との粉漆”を盛って修復します。

 のり漆がまだ乾燥していないので今日の作業は、ここまでにします。

 最近、金継、銀継にはまっています。金継といえば骨董価値のある陶器に用いられていますが、私の場合は気に入っている器、陶磁器の復活に使ったり、万年筆や腕時計の塗装、深い傷の修復に使ったりしています。

 


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メノウのヤスリ

2019-03-12 19:29:43 | 雑貨etc.

金継の仕上げのメノウのヤスリ

 金継の仕上げに用いるメノウのヤスリです。

 切り出し小刀のような形に研磨されています。先端部分を使って金継、銀継の箇所をこすります。

 

 砥部焼の小鉢が真っ二つに割れてしまって、銀継をしました。このままでも結構つやがあるのですが、さらにメノウで磨いてつや出しをします。

 縁の部分は漆を削って薄くしています。割れ目の細い銀継ぎ部を、メノウヤスリの先端でこすって磨きます。

 裏側は厚めに漆を載せているので、膨らんだ部分を磨きます。砥部焼の白い地肌には、つやのある銀継ぎが合います。磨いてつやを出すことで、半磁気の白い地肌にマッチします。
 金継、銀継は、鯛骨を使って磨くこともあります。鯛の骨は固いので、昔から使われています。

 

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スターリング・シルバーのチャームのしおり

2019-01-30 20:34:36 | 雑貨etc.

スターリングシルバーのチャームで作った本のしおり

スターリングシルバーのチャームで、本のしおりを作ってみました。

 麻紐の両端に、銀のチャームを結び付けて、しおりにします。

 

 両端がヨットとイカリのチャームにしました。もう一つは、かた一方がメタルのボタン。

 銀のチャームとメタルのボタン、麻ひも。チャームは小さめです。

 

チャーム、いろいろ・・・

 チャームは、スターリングシルバ―です。

 

  イルカやトカゲ、キー、ヨット、イカリ、巻貝・・・などなど・・・

これは何だ、ちょっと大きめ。恐竜??? メタルの紐を通して、もやい結びにします。

 紙のしおりではなくて、両端がスターリングシルバーの栞。ちょっとシャレてませんか?

 

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ハサミの革サック

2018-11-26 10:00:00 | 雑貨etc.

ハサミの革サック

以前紹介した、和ハサミの革サックを作りました。

 先がとがっているので危ないし、それに硬いものに当たったりすると先端部を欠かしてしまうので、その保護のためにも革製のサックを作ります。まず刃の部分の型紙を、紙の上にハサミを乗せて作ります。

 型紙を革の上に乗せ、ホワイトペンで形をなぞります。真ん中を縦に二つ折りにして縁を接着する簡単なデザインです。革に描かれたラインに沿って、裁ちばさみで切り出します。

 切り抜いた革は、二つ折りにして縁に「ゴムのり」を両側につけて貼り合わせます。このゴムのりが優れもので、いつもG17や万能クリアーボンドを使っているのですが、革の接着にはこのゴムのりが大変扱いやすいです。接着面の両方につけて、少し乾かしてから貼り合わせます。接着力もけっこう強力で、革製品には十分です。

 先端部の丸味の形を少し整えて、ハイ出来上がり。簡単です。縁を麻ひもで縫ってもいいのですが、ゴムのりの接着強度で十分なので、これでOKです。

 普通の事務用品ハサミよりは大きいです。刃の部分が反っているのですが、革は柔らかいのでうまく収まります。簡単ですが、上出来ですね。と、自我自賛w…

 

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