フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

アルマーニ・クォーツ

2019-06-25 11:58:02 | 腕時計

EMPORIO ARMANI(アルマーニ)クォーツ

 ブランド時計のアルマーニ・クォーツです。メーカーでないデザイナーズブランドの時計は、比較的良いものがあります。

 電池切れです。フレームも風防ガラスも、傷だらけです。風防ガラスは、内側に曇りがあります。

 裏ブタを開け、竜頭を抜いてムーブメントを取り出します。風防ガラスの内側の曇りをふき取ります。文字盤はキレイです。剣にも腐蝕は全くありません。

 

 曇りは拭き取れてきれいになったのですが、風防もフレームも傷だらけです。ガラス面には深い傷があって縁がガタガタです。風防をフレームから取り出して、研磨剤で磨くか・・・フレームは磨くとメッキが剥がれてしまうので、金属磨きのクロスで磨くしかできませんね。

 ムーブメントは日本製で、電池はSEIKO製のSR616SWが入っていました。ちょっと液漏れがあって接点周りに腐蝕がありましたが、リグロインでクリーニングしてSR626(616の在庫が無かったので)でテストしたらOKでした。

 エルジンのロレックスタイプと並べてみました。古い時計ですがスクエアーのデカフェイスで文字盤は金属光沢のある淡い藤色で、なかなかシャレています。古い時計ですが、デカフェイスで今風です。いかにも服飾メーカーデザインの時計ですね。アルマーニのスーツには合いそうです。
 結局、風防ガラスの研磨は止めました。

 結局クォーツは、量産されて安くなったムーブメントが使用されているので、安価でも精度は十分なので、デザインや加工で勝負する・・・ということになりますね。特にカルティエなどは、独自のムーブメントを使ってはいますが、といっても何処かのOEMだとは思いますが、ブランド名を裏打ちするデザイン性と文字盤、フレーム、ベルトなどの加工精度が評価されて高価なのでしょう。
 アルマーニの裏蓋を開けてムーブメントを見た時に、改めて感じた次第です。ムーブメント自体は、100均で売られているものと何も変わりませんので・・・

 

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時計工具ー追伸ー

2019-06-19 00:27:33 | 腕時計

時計工具の二つ割ドリル・バイス

 どのように使うのか二つ割ドリル・バイス?、バイス台です。でも使い方がよくわかりません。

 バイス台とドリルです。歯車の軸や天真の加工用?よくわかりません。まあ、そのうち使い方を思いつくでしょう。時計屋さんには、すぐ判る工具なのでしょうけれど。時計旋盤に取り付ける台かもしれません。

 ハンドドリルあるいはバイスです。先端の形状が異なりますので、何かの加工に使われるものかもしれません。

 先端が二つに割れています。ネジで締め付けて挟むようになっています。二つ割のピンバイスのようですが、先端の形が異なるセットですので、何か特殊な加工用の工具でしょう。

 下も二つ割のピンバイスです。こちらはネジではなく、先端部中程に付いているパイプリングを上下して挟むようになっています。

 じつはこのパイプリングで挟むピンバイスは、ゼンマイの巻き込みに使うつもりで手に入れました。一ヵ所切り欠きを作った銅パイプに、ゼンマイの元の部分を入れ、その先端部をバイスで掴んで、銅パイプに巻き込むつもりです。ポンス台の上で。
 巻き込み器があれば簡単に出来るのですが持っていないので、銅パイプを加工して作業するつもりです。

ー追伸ー

 上のピンバイスのような工具、判りました! テンプのチラネジ回しです。これで先端部分の中心に穴がある理由が判りました。この部分にチラネジを挟み込んで回すのですね。チラネジの頭には細い溝があるので、先端の尖って薄いマイナスドライバーで調整するものだと思っていました。それもあるのかもしれませんが。
 チラネジはテンプの振りに偏りがある時、ねじ込んだり緩めたりして安定させるものです。新しいもの・・・と言っても、1970年代以降ではテンプの加工精度が進んで、振りを調整する必要がなくなったので、チラネジはなくなりました。
 バイス台は、取り外したテンプを押さえるものだと思います。ここにテンプを固定して、チラネジ回しで調整するのでしょう。フリミというバイスもあります。フリミは、単にテンプの振りの具合を確認するためだけの?台だと思います。
 このような工具があるということは、テンプの振りを調整する状況が発生したのでしょうか?・・・使っているうちにテンプの振りが不安定になることがあるのか・・・時計を最初に組み上げるときに、テンプを調整するための工具なのではないかと思います。使っているうちに、テンプの振りが不安定になるということは、ちょっと考えられないのですが・・・私の拙いw…経験からは。
 いや、時計を落下させてテンプの軸を折ってしまって軸交換をするときには、調整は必要ですね。特に時計旋盤で軸を作ったときなどは。

 ただし、テンプのヒゲゼンマイが弱ってきて振りの周期が極端に遅くなって、ヒゲ棒だけでは調整しきれなくなったときに、チラネジを締め込んで周期を速くするか、チラネジ自体を抜き取ってしまう、つまりテンプを軽くするという方法があるそうです。平和島骨董まつりの、時計修理もされている「古時計Ⅲ」のご主人に教えてもらいました。そのような状況になったことないので、まだやったことないけど・・・
 テンプの振りの周期は時間の精度に直結しますので、非常に気を使ったのでしょう。電子時計やクォーツが発明されて、精度については問題解決されていますが。

 

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ニッカウヰスキー12年

2019-06-12 21:25:11 | ウィスキー・ワイン・お酒

ニッカウィスキー12年

 ニッカウィスキー12年です。原酒不足が少しは解消したのでしょうか、新製品の発売です。

 ニッカウィスキー12年、今までのニッカウィスキーとは、別次元のものです。香りが凄い!ピート香とは違う、でもピート香なのか・・・こんなウィスキー飲んだことない!
 平和島骨董まつりで手に入れた、ボヘミアのロックグラスでいただきます。

 最近ちょっと停滞しています。時計、カメラ、その他・・・諸々。依頼されている時計、カメラ他あるので、気合を入れて作業しないと。結局、技術レベルで壁にぶつかっているということですね。なんとかブレークスルーしないと。外山滋比古先生の「思考の整理学」にある、今までの経験を熟成させる時間が必要と云うことですね。それで、酒ばかり飲んでいるという訳ではありませんけどw…

 

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ニコンF&F2

2019-06-03 22:37:24 | カメラ

いかついニコンFとF2

 いかつい面構えのニコンFとF2です。

 丈夫がとりえ?のニコンF、こうして並べると存在感ありますねぇ しかし、重くてでかい!

 ニコンFのブラック、フォトミックFTnです。これも今のデジカメ一眼レフと比べると、でかい!
 前回アップした、ウェストレベルファインダーはペンタプリズムがないのでその分軽いのですが、でも見た目はごついです。

 ウェストレベルファインダーの、左右が逆の実像です。

 

 F2のアクションファインダーです。なにかデジカメのビューモニターのようですが、TTLの実像です。

 

 大きなペンタプリズムを内蔵していて、正立の実像がファインダーから離れた位置から、100%の視野全体が見えます。

 ニコンFブラックの巻き上げレバーです。最初このフィルムカウンターが黒でレバーがクロームというデザインを見たときに「参った!」。なんと秀逸な!

 このブラックペイントは、ライカなど戦場で使われるカメラが狙撃兵の標的にされのを防ぐためです。クロームでは太陽光を反射して、遠くからでも狙撃銃のスコープでよく見えたからです。
 ピューリッツァー賞を受賞した戦場カメラマン沢田教一は、ライカのM3クロームボディーに黒い紙を張り付けた写真があります。そのような理由でブラックペイントのカメラが作られたのです。昔はブラックペイントは、プロカメラマン用でカッコイイと、あこがれの的でしたね。

 

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