フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

カルティエの腕時計、ボルドーの修理その2

2019-10-30 21:19:18 | 腕時計

カルティエ・ボルドーの歯車修理

 洋白線のセンターにポンチを打つのは上手くいかなかったので、先の尖ったダイヤモンドヤスリのミニ・ルーターでくぼみを作ることにしました。

 0.3mmのドリルで洋白線の中央に、穴を開けます。深さは1.0mmです。

 0.3mmの鋼線を通そうとしたら、0.3mmのドリルの穴には入らなかった。なので0.4mmドリルをピンバイスを使って大きくしました。

 上手くセンターに孔が開いたので、1.0mmのながさで、ヤスリで切り離します。この断面を平らにするのが大変、何しろ0.8mm径、長さ1.0mmの筒状のパイプを削り出すので。

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カルティエの腕時計、ボルドーの修理

2019-10-30 17:42:41 | 腕時計

カルティエ・ボルドーの歯車修理

 以前「平和島骨董まつり」で手に入れた、ジャンクのクォーツ腕時計、カルティエ・ボルドーです。文字盤の、と言っても文字は何も書かれていませんが。赤ワイン色、ボルドーでとても良いデザインです。さすがカルティエの洗練された、シンプルですがフレームと相まって素晴らしい。ぜひ復活させたい。

 

 開けて見ると電池の液漏れで、歯車の受板側の軸が腐蝕していて動きません。

 歯車の軸はスチール製で径は0.3mm。受板の軸受けはストーンで、0.1mmの穴が開けられています。この歯車軸の受板側先端部が、電池の液漏れで腐蝕して無くなっていました。
 回路は電磁石も含めてテスターでチェックしてみたのですが、大丈夫そうです。ムーブメントは結構古いタイプで、電池は大きくて厚いLR41です。

 さてこれをどう修理するか・・・手っ取り早くは歯車を交換してしまうのですが、古いタイプのムーブメントなので、捜したけれど見つかりません。軸その物を抜き取って交換してしまおうとも考えたのですが、軸は地板側の先端部が小径の歯車になっています。これを鋼線を加工して作るのはとても無理なので(無理ムリw)腐蝕した受板側の先端部を修復することにしました。こちらはただ単に、円筒状に突起しているだけです。

 歯車の受板側の軸は1.0mm飛び出しています。さらにその先端部に、0.1mmの突起があって受板と接していました。部材として0.3mmの鋼線は、時計旋盤用のものがあります。

 で、軸の径と同じ0.3mmのパイプを0.8mm径の洋白線の中心に穴を開けて作り、0.3mm径のパイプは手に入りませんので、これを歯車の軸にかぶせて、さらに0.3mm径の鋼線を差し込んで軸を継ぎ足す。軸受けの径は0.1mmなので、0.3mmの鋼線を研磨して細くする。U~n・・・大変だ、上手くいくのかなぁ・・・とにかくトライしてみます。

 最初に径0.8mm洋白線に、0.3mmの極細ドリルでフライス盤を使って穴を開けます。

 もともとフライス盤なので、ドリルのチャック径は大きくて8mmありました。0.3mmのドリルの軸は3mmでしたので、3mm径のミニルーターのコレットをフライス盤のチャック・コレットに取り付けて、3mm径のドリルをセットしました。

 0.8mmの洋白線をフライス盤のバイスに噛ませて・・・でも、滑ってダメそうだなぁ。洋白線の断面センターにポンチを打つか、1.0mmの洋白線に代えるかした方がよさそうです。

もう少し検討する必要がありそうです。で、今日はここまで。どうなるか楽しみです。

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オメガ ジュネーブ ダイナミック

2019-10-03 23:21:31 | 腕時計

オメガ ジュネーブ ダイナミック オートマチック

 オメガダイナミックスレディースです。振るとカタカタ音がします。内部で何か部品が外れているわけではなくて、回転式のローターではないゼンマイ巻き器のようです。

 スクリューリングで、穴の開いた一体型のベルトを止めています。もとのベルトは切れてなくなっていました。

 ちょっと特殊な形状のベルト、取り付け部ラグ幅20mm、尾錠の幅10mmの合成皮革、フランス製です。
 尾錠はオメガオリジナルのものがあったので、これを取り付けました。

 ケースにバネ棒で取り付ける穴がないので、0.3mmのステンレスワイヤーをベルトに通して輪を作り直接はめ込みます。

 ベルトの穴にワイヤーを通して繋げてボディーに取り付け、スクリューのリングをかぶせて絞めつけます。

 

 スクリューリングが裏蓋だと思ったのですが、単にベルトを止めているだけでした。ムーブメントはスクリューリングを外すと、ケースに裏蓋がキッチリはめ込まれています。
 音が気になるけど調子が悪いわけでなし、リュウズでゼンマイも巻けるので、開けないことにしました。

 きれいに仕上がりました。ちょっと個性的な腕時計ですね。

 

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