フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

セルロイド万年筆金魚

2022-12-28 00:46:55 | 万年筆

昭和万年筆セルロイド・金魚

 昭和のセルロイド万年筆です。赤い金魚のキャップ、軸です。

 

 これはワセリンです。

 左は胴軸にスポイトでインクを注入するタイプの万年筆です。尻軸を緩めて引き抜くとストッパーの軸が出てきます。古いものなので、胴軸内のインクが漏れ出てきます。その漏れを防ぐために、ワセリンを塗ります。

 クリップに「MASTER」と「CRYSTAL」と刻印されています。メーカー名だと思います。PAKERの矢羽根と似ていますね。

 

 ペン先にペンポイントが無いように見えます。無いのか、見えないほど小さいのか・・・

 これはレバーフィラー式の万年筆です。レバーを引き上げて中のインクサックを押してインク瓶にペン先を浸け、レバーを戻してインクを吸入するタイプです。

 古いものはゴムサックが劣化していてインクを吸入できないものが多いのですが、これは大丈夫でした。天然ゴムではなくて、シリコンゴムを使っているのだと思います。

 字の太さは2本とも極細です。古い日本製の万年筆は、みな極細です。カリカリした書き味は、浸けペンのような感覚です。
 日本でのペンポイントのある万年筆の普及は、戦後になってからなのではないか、プラチナ、パイロット、セーラーなど。丸善のオノトは夏目漱石が使っていて有名ですが、インクがスムースに出ないで文句を言っていました。漱石が使っていたオノトには、ペン先にペンポイントが付いていたのか・・・私は知りません。

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コメント
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