オールド ベンラス デイ・デイト
沖縄にかまけて、ちょっとご無沙汰です。SWISS Made BENRUS デイ・デイトです。
ベンラス・デイデイト・スモールセコンドです。文字盤も腐蝕していて、風防も傷だらけです。不動の状態ですが、時針、分針は調整可能、動きます。
ムーブメントを取り出します。プラ風防も表はきずだらけです。年季が入ってますねぇ。
仕上げのコンパウンドで磨いても良いかもしれません。
テンプはスムーズに動きますが、すぐに止まってしまいます。ゼンマイは巻き切った状態です。
ヒゲゼンマイは偏りもなくキレイに巻いていて、非常に良い状態です。洗浄したら結構、オイルが浮いて出て来ました。古いものなので、グリスが固まっていたようです。何回か洗浄を繰り返して、動き出しました。振れ幅は、90度~位でやや狭いですが、止まらず連続して振れています。大丈夫そうです。
リュウズが飛び出していて、巻き芯が錆びていたので、オイルを差すことにしました。特に時間合わせに支障はなかったのですが、これ以上錆が進行すると巻き芯が折れてしまいそうなので。オイルは、巻き芯周りは粘着性のあるものを使用します。
日付は指針で、曜日は文字盤にある小窓に頭文字が表示されます。文字盤は腐蝕して汚れているのですが、クリーニングすると塗装が剥がれてしまうので、このままにして触らないようにしました。まあそれなりの年代感があって、これはこれで良いでしょう。
リュウズが抜けかけているのかと思ったら、実は押し込むことで日付の針が進むようになっていました。
以前に紹介したスモールセコンド、クロノメーター・クラスターとの2ショットです。時間は調整していないのに、非常に正確です。さすがベンラス、たぶん1930~40年代?くらいのものだと思いますが、機能として完成されていますね。U~n・・・凄い!
名のあるメーカーのプロダクツは、凄いの一言です。作り上げた技術者たちは、100年後にも正確に動く・・・と云うことを意識していたのでしょうか。とにかく妥協がまったくありません。現代に、こういうものに出会えるということは、ホント幸せです!
- 追伸 -
日付指針、先端部に赤い塗装があったようなのですが、すっかりはがれてしまっていたので、メタルコパーを塗ってみました。ついでにちょっと文字盤もクリーニング、ほとんど変わりませんか・・・
銅の金属カラーではなく、肌色っぽいですね。乾燥するともう少し銅色になってきます。文字盤の状態は、ほとんど変わりませんね。
プラ風防とフレーム、リュウズも磨いてみました。こちらはピカピカになりました。
裏蓋に、”10k.ROLLED GOLD PLATE BEZEL"とあります。金メッキではなく、金のプレートを貼りつけていますね。どおりでピカピカになった訳だ。
ベルトは金属のバネベルトなのですが、フレームと同じ色のゴールドなので、オリジナルのものかもしれません。金色は色の変化がたくさんあって、合わせるのは中々難しいのです。この時計は金色がピッタリ合ってますので、ベルトは元のオリジナルかも。でもバネベルトは長い間使い続けると、ヤレて伸びてしまうのですが・・・ちょっとチープな感じのベルトですが、時計のデザインとはマッチしているように思います。
文字盤が汚いので見栄えは良くないけど、私のようなマニアには受けそうな良い時計です。ただし防水性、防汗性はまったくないので、水や夏には汗にも気をつけないと。
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