2018年「A&Kの菜園日記」赤ひげねぎの株分け・植え替え
9月21日発生した台風24号は、9月30日20時頃、台風21号に続いて非常に強い勢力で、和歌山県田辺市付近に上陸し、各地に甚大な被害を被らせました。今回の台風は、A&Kの菜園にも、夜中に吹き荒れた長時間の強風で被害を及ぼしました。週末には台風25号の上陸も懸念されていましたので、今日しかない(翌4日は雨予報)と、多少湿り気のある畑に出ました。この時期の畑作業は、台風と台風の間隙をぬっての事になります。やはり、今年は、台風の発生数が例年にもまして多いようです。
10月3日 赤ひげねぎの株分け・植え替え 09:00~15:00
台風被害は、9月13日に播種した冬野菜の葉物と大根類に2割ほどありました。また、18日に8本定植したブロッコリーのうち2本が全く消失、他3本が辛うじて地上部が付いている状態です。ブロッコリーには風除けを設けましたが、相当長時間強風に煽られたとみられ、支柱の鉄棒が少し変形していました。9月20日に播種したタマネギの苗床は、か細い芽が出始めていましたが、強風の影響は見られませんでした。
(10月3日「道沿いの畑」2割がやられた青首大根)
(「道沿いの畑」ブロッコリーの半分が被害)
(「中の畑」発芽したてのタマネギは台風の影響なし)
今日の作業予定の「赤ひげねぎ」は、ちょっと心配しました。風に大分煽られて倒れているものもありますが、千切れて消失したものなどは見られませんでした。葉鞘(ようしょう)部(根の上の紅い部分)が、折れ曲がっているように見えているものも結構ありますが、気にせず植え替えました。
(「道沿いの畑」赤ひげねぎの被害状況を見る A )
ねぎの栽培は、菜園を始めた頃より ゛分けつのしない ゛根深ねぎの「石倉一本太ねぎ」を15~6年栽培してきました。今回、゛分けつする ゛茨城在来の「赤ひげねぎ」を栽培して、まだ収穫はしておりませんが、植え替えのこの時期に、大変勉強になりました。
゛分けつ(ぶんけつ) ゛と表記してきましたが、……正式には「分蘖(ぶんげつ)」(分げつ)と書き、本来は ゛ひこばえ ゛(切り株から出た芽)のことを言うが、農業上は主にイネ科作物について、「茎から別れて出る分枝」を言う。稲・麦・サトウキビ、トウモロコシなどがある……と言うことらしいので、今後は、゛分げつ ゛と書きます。
写真のねぎの生育状況より、植え替えるに当たり、現在植えている2畝では到底畝数が足りないと思い、「中の畑」にも3畝ほどのスペースを考えておりました。
2畝分の「赤ひげねぎ」を掘り起こし、仮置きして、掘り起こした後の畝を再耕起し、5~10本ほどに゛分げつ ゛したねぎを株分け、再び同じ畝に植え付けていきました。今回は、゛相当数の分げつ株 ゛が目算であると思い、株間を密着させて植え付けてみました。
「石倉一本太ねぎ」の時も密着して植え付けると、太くなるにつれ淘汰される?…らしく、200本植えても150本くらいに減っての収穫しか出来ないことが多々ありましたので、「赤ひげねぎ」についても、スペースが少ない折なので、゛密着して植え付けた ゛と言うことです。作業を進めるほどに、案外2畝で収まり、400本強の株数を数え、当初植え付けた本数(160本)の割に増えていないことに、「こんなもんかな!」と思いました。
掘り起こしてみると、生育状況に ゛バラツキ ゛があり、太い株は3~4本、細いものは5~10本、また、3月末に植え付けた状態の太さのまま分げつして、株分け時、それぞれの株に ゛ひげ根 ゛を付けられないものもあり、20数本は廃棄しました。
(10月3日「道沿いの畑」赤ひげねぎの掘り起こし A )
(赤ひげねぎ 1畝仮置き分 花かご2籠分)
8月末の台風21号より雨模様の日が多かったせいか? また、粘土質の多い畑の特性か? 土壌改良の成果に因るものか? 掘り起こした後の再耕起時に小さなダンゴムシが、多く見受けられました。落ち葉などを食べ、微生物が分解しやすい状態にするダンゴムシは、土壌を豊かにする反面、作物の葉や茎も食べるので、害虫の側面もある虫です。
耕起後施肥はせずに、深さ25cmほどの植え付け溝を堀り、「ひげ根」をそれぞれ持つように株分けし、配置し、葉鞘部の7割ほどに覆土していきました。
(「道沿いの畑」ねぎの掘り起こし後耕起 A )
(3~10本に分げつした株 A )
(分げつした株をひげ根を付けて株分け A )
(株分け・ひげ根を付けて植え付け配置)
(赤ひげねぎ400本強の株分け・植え替え完了 A )
朝食後、昼食も無しに正味5時間を掛けて、株分け・植え替えを終了しました。分げつした株をひげ根を除かないように、1本1本慎重に作業をしましたので、相当の時間を取られました。明日は、雨模様ですので、一安心です。
畑で可愛らしい青蛙(本当は緑色)は、一年中見かけます。一汗かいて、休憩の時に草むらより ゛ヒョイ ゛と飛び出るカエルには、しばしの癒やしをもらい、見入ってしまいます。今日のカエルは、中々の強者でした。体色を変え、見事に擬態化したその様子は、全く微動だにしなければ、分かりません。
鍬を入れた音に驚いて、飛び出したのでしょう? こちらを睨む? その様子は泰然自若、堂々たるカエル様でした。m(_ _)m
(泰然自若な ゛カエル様 ゛)
台風24号の被害は、生け垣代わりの「コキア」にも及びました。紅く色付き始めて、その艶やかさを楽しみにしておりましたが、吹き荒れた強風には敵わなかったようでした。
倒れかかったそのままで、衣替えを見物したいと思います。
Kの要望で、去年の種ですが、「京水菜」を「道沿いの畑」のねぎの片隅に播種してみました。案外、お吸い物やサラダには一品欲しい野菜ですので!
(10月3日「道沿いの畑」ちょっと残念なコキアの様子)
(10月3日「道沿いの畑」ねぎの片隅に京水菜を播種)