2019年「A&Kの菜園日記」台風15号(9月)の被害
9月9日午前5時頃、千葉市付近に上陸、昼前にかけて茨城県を通過、太平洋を抜けた台風15号は、関東に上陸した台風としては過去最強クラスでした。猛烈な風は千葉市中央区で57.5m、成田空港で45.8m、全国15地点で観測史上1位の最大瞬間風速を記録した。建物の倒壊や死傷者が相次ぎ、JR東日本首都圏全線で3800本が運休、277万人に影響が出た。千葉県君津市では、57mと45mの送電線鉄塔2基が倒壊、県内では60万軒超、1都6県全体では93万軒を超える大停電が発生、東日本大震災以来の規模となった。(「読売新聞」(2019.9.10))
9月9日 台風一過の畑 11:00~12:30
一晩中吹き荒れた台風に、築40年になろうとしている自宅は、小刻みに揺れて、まんじりともしない朝を迎えました。朝食を摂る頃は、嘘のような静かさで、庭先や道路に散乱するゴミや千切れた木っ端が、台風一過を物語るだけでした。
Kに畑のお仲間より、連絡がありました。「コキアが倒れて道路にはみ出ている。元に戻せば、まだ根付くかも?」との、心配しての電話でした。大変気になっていましたので、携帯と軍手・長靴のみで、家を飛び出しました。
被害 1
遠目にも倒れて道路にはみ出ているコキアが、ハッキリと分かりました。大方は、強風になぎ倒され、辛うじて根付いておりますが、一部は根ごと浮き上がり、折れ曲がっておりました。根元にスコップで寄せ土をして元に戻し、支柱で支え、どうしようもないものは、撤去しました。
(9月9日「道沿いの畑」倒れたコキア)
(9月9日「道沿いの畑」撤去したコキア)
背が高く、終わりに近いオクラは、しっかり根張りが出来ていますが、記録的強風には堪らず、全て横倒し状態です。全部撤去しようと思いましたが、作業の身支度や農具類もありませんので、起こし直し、支柱に縛って済ましました。
被害 2
「中の畑」に目をやると、ヤケに見通しが良いではありませんか!
「あ~あ!」と、思わず声が出ました。バターナッツ棚が、「太っ子ネギ」側に完全に倒れていました。鉄筋の支柱脚を使わずに棚製作しましたので、゛手抜き製作 ゛のバチがそのまま当たりました。余りに見映えが悪いので、生っているバターナッツ全てを収穫、蔓を棚より30~40分かけて撤去しました。初めてのバターナッツ栽培も、思わぬ終焉が待っていました。今回の緊急収穫は、30ヶほど(未成熟な青なりも含め)を持ち帰りました。
収穫と蔓撤去のために、棚全体を起こして作業しました。蔓や葉が取り除かれて、組み立ての骨組みが現れるほどに、「強風の勢い」を感じさせられました。そう簡単には切れない強化プラスチックの結束バンドで、支柱の交差箇所を締め付け、固定しますが、バンドの切断は見られません。土中に差し込まれた樹脂被覆鋼管支柱が折れ曲がって倒壊、棚全体もねじれてひしゃげていました。
(9月9日「中の畑」倒壊したバターナッツ棚)
(9月9日「中の畑」収穫・蔓撤去のために立て起こした棚)
(風圧に耐えられず折れて倒壊した樹脂被覆鋼管支柱の根元)
(9月9日緊急収穫で持ち帰ったバターナッツ)
被害 3
「中の畑」の日光トウガラシとゴーヤ棚も、結構、痛めつけられました。背の低いトウガラシですが、枝の特徴か? 案外に折れやすく、オクラのようなしなやかさに欠けて、被害を受けました。ある程度密生して植え付けたのが良かったのか、半分以上(10本?)は、まだ収穫可能のようです。
ゴーヤ棚は、背高のネット一面栽培でしたので、諸に風を受けて、密生した蔓の一面が削げ落ちたようになりました。深く土中に差し込んだ両端の鉄筋支柱と、その上に差し入れた2mの鉄パイプが利いて、倒壊は免れましたが、全体がねじれて、撤去せざるを得ません。
(9月9日「中の畑」支柱に支えられて何とか残った日光トウガラシ)
(9月9日「中の畑」辛うじて倒壊を免れたゴーヤ棚)
当日は何の用意もせずに、畑に飛び出して来ましたので、被害の状況を写真に収めるのがせいぜいでした。
9月10日 台風被害の後片付け 15:30~18:30
台風一過のフェーン現象か? 今日も朝より暑い日です。真夏日にはならないようですが、33~34度の予報をTVが伝えていました。逸(はや)る気持ちはありますが、熱中症も怖いので、Kの言うとおりに、15時過ぎより畑に出ました。
昨日残したバターナッツ棚を解体していると、お仲間達もボツボツと集まってきました。早速、台風や停電、畑の被害のあれこれで、井戸端の開始です。
30分ほどでバターナッツ棚を解体、引き続き、ゴーヤ棚の解体・撤去には1時間を要しました。棚製作には、2~3時間を必要としますが、解体となると1時間もかかりません。
(9月10日「中の畑」バターナッツ棚の解体 A )
(「中の畑」ゴーヤ棚の解体・撤去 A )
畑では、いろいろなものを見かけます。今日の面白い光景は、解体中のバターナッツ棚で見ました。「ネットの方眼にバターナッツが食い込んで、出られないでいました」。生長に伴って、表皮に編み目が入り込み、容易に取れません。ネットを切るのも勿体なく、バターナッツを割るのも可哀想なので、水分が抜けて、乾くのを気長に待つことにしました。物置にネットごと仕舞い込みましたが、゛忘れた頃に干涸らびて来年見つかる予感 ゛がしました。
(9月10日「中の畑」ネットに挟まったバターナッツの行く末は?)
「道沿いの畑」のナスも、大分被害に遭いました。暴風により実や枝の擦れ、落下、折れです。主枝が全くやられ、全体を廃棄するものはありませんが、Kの剪定で幾分かの秋ナスは頂けそうです。
(9月10日「道沿いの畑」ナスの手入れ K )