卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

2020年「A&Kの菜園日記」夏野菜の準備(10)「行灯」かけ

2020年05月15日 11時57分49秒 | 日記・エッセイ・コラム

 2020年「A&Kの菜園日記」夏野菜の準備(10)「行灯」かけ

 

 

夏野菜苗を定植した(5月7日)翌日は、雲一つ無い快晴です。購入苗を「鉢増し」して、そこそこの大きさまで生育した積もりでしたので、「風除け」は考えていませんでしたが、昨日定植した時に、「ちょっと危ないかな?」と思いました。

今ある家庭菜園は、江戸川縁の土手外から100m位の所にあります。朝夕の風が吹き抜け、低気圧通過時には、突風や強風もあります。凪(な)いだと思ったら、また数十分後には風が通ります。自然を的の菜園作業、「ご機嫌を伺いながら!」の相手は、地中や地上、上空や天空、至る所におります。

 

 

5月8日 定植苗に「行灯(あんどん)」かけ 10:30~12:00

 

場所柄述べましたように「風」による定植直後の幼苗の倒伏が、一番頭を過ぎる心配です。それを防ぐ「風除け」には、それ以上の効果があることを、手引書にはありました。防風・防虫・防寒の「三防三兄弟」です。自身の耳目にかかる以上の畑の習わしがあることを、また知りました。

 

お仲間と自己流に頼るA&Kの菜園作業で、指導して頂ける地元農業関係者の方は、始めた20年前よりおりませんでした。素人の手助けは、文明の利器「PC」の検索機能だけでした。かつて、「googleの検索・ウィキペディアで卒論を書く」という話題が、大分前にありましたが、その「助け」なくしては、ブログ寄稿や菜園栽培は無かったと思います。人付き合いが今一つのAにとっては、何より頼りになる味方のPCです。そんな訳で「行灯(あんどん)」と言う、「風除け」の言い回しは、今回初めて知りました。いかにも、そのものズバリの表現です。

 

お仲間や近所の畑の様子を見よう見まねで始まった、2000年頃からの家庭菜園です。「風除け」は、夏野菜の準備のみ必要です。冬野菜は、ほぼ種の播種より開始ですので……。菜園を始めてから1~2年の「風除け」作業は、お仲間と同じように、スーパーのレジ袋類や肥料袋を使い、細いイボ付き支柱や笹竹、折れた支柱の切れ端などを探してきて、その場しのぎの「風除け」を作って、定植苗の生長する1~2週間をやり過ごしてきました。

その後、A型の性質か? 大小で色形の違う・強度も不揃いな袋物を探して使う面倒さと、見映えの悪さが気になって、ヘイコーポリ No.820(0.08mm×460×600 50枚 ¥1500?)を購入、高さを半分にして使い出しました。種類・生長の度合いより、すぐ「行灯」より顔を出す苗(トマト・ナス・キュウリ)もありますが、そんな時は通常の60cmで使います。しっかり根付いて、支柱に充分誘引固定できるまでの期間(1~2週間)ですので、そんなに神経質にはなりません。充分強度のある厚い透明なポリ袋ですので、光を取り込み苗の生育も良いようですし、経年劣化もそれ程無く、毎回しっかり回収・収納管理して大事に扱えば、10年近くは保ちます。

 

「行灯」の四隅を形作る支柱ですが、……菜園の初めは、20年近くも続くと思っておりませんでしたが……、゛同じ用途で毎年使うものならば、少々高額でも、長く使えるもの ゛との思いから、鉄丸棒・6mm×91cm(¥300/1本)を2006年に40本購入しました。趣味の初期投資と割り切り、Kには言わずにホームセンターに行きました。その後、菜園にのめり込み、鉄棒の有用性を感じて、年毎の(夏野菜の)生育苗数が増えるたびに、購入する鉄棒の数も増え、現在は120本ばかり持っています。

最初の鉄丸棒購入から14年が経ちましたが、現在もその時のものを使っております。サビだらけで、本番は1年1回の出番だけ(その他支柱の役割で使用)ですが、強度も問題なく、まだまだ後10年くらいは使えそうです。鉄棒のサビ色が土と分かりにくく、畑で使用している時は、事故にならないように注意しております。鉄棒の頭に、目立つ色のキャップなど被せて、注意することも必要なのかもしれませんが、まだ、良いものが見つかりません。

 

 

(1/2のポリ袋・新(白っぽい)と使用済み(サビ色線入り)と鉄棒)

 

 

透明ポリ袋に肥料袋と、鉄丸棒100本を畑に持ち込みました。昨日に続き本日も快晴の天気です。今日は25度超えも予想される気温で、明日の9日は、真夏日の30度も関東各地には予報されています。

「行灯」かけは、ナス×7本・トウガラシ日光×8本・ピーマン×8本の都合23本です。1時間もかからずに終わりました。機材を畑に持ち込めば、楽な作業でした。その後、昨日定植した全ての苗と、「道沿いの畑」のゴボウにも水遣りをしましたが、5月2日に播種したゴボウ畝に小さな小さな発芽を認めました。また、道路沿いとの50cmほどの雑草帯には、こぼれたコキアの種が、しっかりと芽吹いておりました。

今年のコキアも、きっと安泰でしょう? 頼もしい限りです!

 

 

(5月8日「中の畑」トウガラシ日光の「行灯」かけ A )

 

 

(ナス「千両二号」の「行灯」はこんな様子 )

 

 

(5月8日「中の畑」総数23の「行灯」かけ終了)

 

 

(5月8日 ゴボウにも水遣り A )

 

 

(5月8日 播種後6日目に発芽のゴボウ畝)

 

 

(5月8日例年の場所にしっかり発芽したコキア)

 

 

5月12日 自宅ポリポット播種のその後

 

3月20日にポリポットに播種したものの中で一番華々しいのは、「京水菜」と「小松菜」です。Kの注目を浴びて、サッサと食卓に上がり、A&Kにしっかり貢献しました。13.5cmポットに播種し、適当に大きくなった頃に、庭先に移植。気温が上がると、みるみる生長しました。

 

 

(5月9日 京水菜を収穫中のK 奥は小松菜)

 

 

3月20日、同様に播種したトウガラシ類の中で、特に長野の種苗会社より取り寄せた山古志村(新潟県長岡市)の伝統野菜、「神楽南蛮」(在来種)の発芽が気になるところでした。1ヶ月以上も何の兆しも無く諦めていましたが、暖かくなったこの2週間で9/10ヶが発芽しました。同様の陽気で、常連の日光トウガラシが11/12ヶ、シシトーが8/12ヶ、それぞれ発芽しています。播種後53日経過した甘長トウガラシは、全く兆しがなく、ウンともスンともなりません。

 

 

(5月12日 待ちに待った「神楽南蛮」の発芽)

 

 

今年は、初めてのポリポットでの催芽(芽出し)として、中国産の輸入種イモ(土垂)を使い、サトイモの栽培を計画しました。ポット植付け後、「どうも種イモを逆さ植えしたようだ?」と思いました。神楽南蛮同様に、なかなか発芽しない様子に、「逆さ植え」の件も相まって不安な日が続きました。手引書には ゛発芽まで1ヶ月くらい、長めにかかります ゛とありますが、芽を見るまでは安心できません。神楽南蛮が芽吹く頃に、「やっと!」その芽を見たときの嬉しさは、忘れません。Web検索した「逆さ植え」については、利点もある植え方で、゛方法の一つ ゛とありましたので、定植時に指導書を紐解きたいと思います。

サトイモの発芽の出方を見ると、ポットの縁を芽が上がってきますので、幾つか「逆さ植え」の可能性は、間違いないようです。5月12日現在のサトイモの発芽は12/20ヶです。

 

 

(5月12日 嬉しい「サトイモ 土垂」の発芽)

 

 

3月20日、「京水菜」・「小松菜」などと播種した「石倉一本太ネギ」ですが、13.5cmのポット4ヶ分は元気に生育中です。「道沿いの畑」の1本ネギ「森の奏で」の後継として、「中の畑」に2畝栽培の予定です。

 

 

(5月12日元気に生育中の「石倉一本太ネギ」)

 

 

4月23日播種した夏野菜の定番「オクラ」・「三尺ササゲ」・「ゴーヤ」ですが、各順調な発芽を見せています。絶対欲しいオクラは16/16ヶで全て発芽、絹さやえんどうの棚を継続使用し、自宅のグリーンカーテンにも使いたい「三尺ササゲ」は強い豆類ですので安心、16/16が発芽しました。「ゴーヤ」は、時期にゴーヤチャンプルを1回食すれば、夏を満喫する季節野菜の代表? 隣人に1回差し上げれば、2度目は辞退の代物ですが、どうしても毎年植えてしまいます。畑の邪魔にならない場所を探して、隙間に栽培しています。発芽旺盛で4/4で全て発芽しています。

 

 

 

(5月12日絶対欲しい納豆の友「オクラ」)

 

 

(一時は小豆代わりに楽しんだ「三尺ササゲ」)

 

 

昨年から新栽培方法や新種野菜と、家庭菜園がまた面白くなり、先進的に取り組む気持ちが、 ゛ちょっと ゛芽生え始めました。

菜園お仲間より頂いた「茹で落花生」の味が忘れられず、その方より分けてもらった種を4月23日播種しました。ここ数日で8/9ヶ発芽していますが、その強そうな発芽力に圧倒されています。

千葉の農村で、車窓から望む落花生畑は、壮大な眺めでした。現地で取れたて、茹で立ての落花生を初めて食べたのは、ゴルフ場のランチです。「カキの種」のイメージしかなかったピーナッツとは大違い、出来たての殻を割って摘まむ大粒の落花生、ピーナッツとは全く別の食べ物でした。

今回、落花生のその面白い特性(開花後花から伸びるつるが地中に莢を結実する)を、体験したいと思います。

余談ですが、落花生の発芽した様子が、大変強そうに見えました。「道頓堀のグリコサイン」を思い浮かべたのは、Aだけでしょうか?

 

 

(5月12日 大きな落花生(種)から8/9ヶ発芽)

 

 

(落花生の発芽が「グリコサイン」に見えない?)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする