M210609 Schrader プレスタフレンチバルブ
「オーガストシュレイダーは、1840年頃故郷ハノーバー(ドイツ)を離れ、米国に移住しました。1844年、ニューヨークに真鍮部品を旋削する工房を開き、1845年にはグッドイヤーブラザーズのためにエアクッションのバルブや付属品を製作しました。1891年、オーガストシュレイダーは自転車とその新しいタイヤに注目、現在も使用されている自転車のバルブを発明、特許も得ました。1892年事業を受け継いだ息子のジョージは、自動車産業用バルブをさらに発展、1895年「シュレーダー・ユニバーサル」の商標を登録しました。1898年は、「標準化された交換可能なコアを備えたバルブの開発」により、ブランド成功の転機となりました。
1898年、クヴェ(スイス)を拠点とするスイスの編み機メーカー、ポール・エドアール・デュビードは、フランスのポンタルリェ(ドゥーブ県)に子会社を設立しました。バー旋削・リベット・ボルト・鍵、自転車ラックナットを製造する工場は、1908年 Rue de Salinsの市中心部に置かれました。当時の主な顧客はタイヤメーカーで、ミシュラン・コンチネンタル・ハッチンソン・ジューバンス・サムソン・ルバルカン、ダンロップでした。また、プジョー他自動車メーカー、テロット・サイクルグリフォンなどの自転車及びオートバイメーカーもありました。
1960年、Scovill USAがDubied France(子会社)の60%以上を買収し、Valves et Produits Industriels として知られる Schrader S.Aとなりました。」
(SCHRADER PACIFIC Advanced Valves 「100年以上の産業史」参照)
出品は1970年代のフレンチバルブです。また、下記は同時期に入手した「Schrader」のカタログになります。このほかにニップルのカタログが2ページあります。1960年のフランス子会社の買収以後のカタログを証明するように「Schrader S.A」と「Scovill」の商標ロゴが見えます。
(1970年代 Schraderのカタログ)
新品・未使用の金属フレンチバルブになります。フランス製Schrader社の「プレスタ」という製品です。カタログにあるタイプ : 金属製バルブエンドになりますが、図表記のエンドから口金端までの長さ29mmとありますが、実測長32mmになります。他は、カタログ通りのサイズ、実測重量8g。現在のリムは厚みがありバルブ長60mmというものもありますが、昔はパイプリム・W/Oリムでもそんなに厚みは無かったので、これぐらいでもOKだったのでしょう。
余談ですが、新しく組んだアラヤ RC-540・700C ETRTO622リムと新品の23Cタイヤで走行中パンク、携帯の予備チューブで交換しようとしましたが、大分前の23C~25C用チューブでリム穴から出たバルブ長さが足りず使用出来ませんでした。
新品・未使用のもので、著しい汚れ・サビ等は見当たりませんが、長期蔵置品になりますので、細部の汚れ付着などがある場合をご了解ください。プラ黒キャップは見た目そのままですが、経年劣化が予想されます。また、余談の件もありますので、バルブ長32mmを考慮の上ご購入ください。バルブエンドに写真のように「SCHRADER・PRESTA・FRANCE」の3文字がうっすらとプレス印されております。メイン写真のように5個1組の販売になります。メイン写真のものが全てになります。
(1970年代 Schrader プレスタフレンチバルブ 5個組 メイン写真)
(バルブエンドの3文字プレス印)
(Schrader プレスタフレンチバルブ 32mm)