卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

2021年 紫苑のカタログいろいろ Huret

2021年06月18日 10時24分06秒 | 紫苑のカタログいろいろ

 

Huretは、1920年パリ・nanterreでアンドレ・ユーレによって起こされました。最初の製品はウィングナットですが、1970年代まで販売されていました。ロード競技者だったユーレは、1919年第一次世界大戦後最初のツール・ド・フランス(5560km)に出場しています。

1980年代まで前後変速機、クランクセット・ハブ・フリーホイール、レース向け高級モデルから普及品まで、機械式サイクルメーターなど多種製品を販売・提供するフランスの部品総合メーカーへと成長しました。

1980年代後半、セディス・マイヨールと共にZFザックス(ドイツ)に買収統合されました。統合後「ザックスユーレ」の名前で、サクセス・ドッパーなどを提供していましたが、1997年ザックス・自転車部門は、SRAM(米国)に買収され、ユーレブランドは完全に消え去りました。

 

 

(1970年代のAllvit前後変速機セット)

 

 

写真のAllvit前後変速機セットは、かつてAが1970年代に使用したものか否か分かりませんが? リヤ変速機の無骨な頑固振りには頭が下がります。プーリーにはブッシングで無い調整可能なコーンボールベアリング、プーリーケージにはスプリングによるチェーンの張りを制御するための2つのノッチを配置しています。ボルトによりパラレログラムに組まれた形が頑丈なアームの下部に収められていますが、フリーホイールの歯高に合わせられてチェーンとの隙間がなくてもスムーズに変速できるものでした。

 

カタログは1970年代のものと思われます。メーター類と変速機が多いものですが、端っこにウィングナット(papillon)があります。パピヨンの名称より、無実の罪で13年間刑務所生活を強いられた実話の映画化「パピヨン」を思い出します。主演のスティーブ・マックウィーンの必至に生き抜こうとする姿に感銘を受けました。

(2021.6.18)

 

 

※ 掲載のコピーカタログにつきましては、著作権制限対象物に当たるか否かは不明ですが、個人使用のみに限らせてもらっております。掲載物関係者の方で、御異議・苦情等があれば、ご連絡ください。早期に削除等の対処をさせていただきます。

 

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