孤高の猫

2009-08-02 22:00:00 | 思い出
 家から旅立った猫の姫は肝臓を患っていました。
 「肝臓移植しかない」
 っていうようなことを獣医の先生から聞きました。

 肝臓という部位は何故か私には縁があります。
 胃痛で内科に行き触診されると
 「酒、好きなの?」
 と聞かれます。
 
 下戸なんですけど。

 実はこの会話はこの内科で2回は繰り返されてます。
 先生、覚えて。

 腫れてるって言われました。
 だから、手軽な所で、酒って話になったようです。

 この時の腫れはその当時飲んでいた薬が、若干肝臓に負担がかかる性質だった為だと思われます。

 一昨年も肝臓が健康診断で引っかかりました。
 最悪、B型とか肝炎の可能性もあると言われました。

 結局再検査したら、脂肪が溜まってる……という素晴らしいオチがつきました。

 だから肝臓は意外と身近に感じてしまう臓器なのです。

 でも今ってペットも保険に入れるんですね。
 うちの時代は入れなかったんですよ。
 どれほど入れて欲しいと思ったか!

 家の子達はよく病気や怪我をする子で、その治療費、診察代だけでも、
 「めまいが……」
 となってしまいそうでした。

 姫は遠い記憶の中にいます。
 姫と名づけたのは私でしたが、本当にお姫様のように賢くプライドが高い孤高の猫でした。

 美しくはなかったんですけどね。

 ツンデレというより、ツンツン系だったんですど。
 それでもあなたにかまって欲しいと追い回してしまいました。

 猫とも相性があるものだとしみじみ思います。
 そんなこと、あの当時できるわけもなかったけど、肝臓移植で助かるのならしてあげたかった。

 そして最近肝臓の移植について少々調べ……。
 とにかくなんであれ、病気にはなりたくない。
 ならない生活を心がけたい。

 病床にある方には下手な励ましの言葉はかけられません。
 私には言葉が見つかりません。
 
 今を健康に生きている方は予防に気をつけて日々を大事にいきましょう。
 

祖母は花のように手を振って

2009-08-02 19:00:00 | 日記風
 母方のおばあちゃんが亡くなったのは私が中学3年の冬も近づいたときでした。

 ある日、学校で授業を受けていると先生が呼びに来て廊下で告げます。
 「おばあさんが亡くなったからすぐに家に帰りなさい」

 先生はこの時の私の態度をクールと受け止めていたようですが、私にとっては予期できたことでした。

 その夏、祖母のいる京都へ帰郷していました。
 帰り際、寝たきりになっていた祖母がわざわざ娘と孫が帰るのを見送りに、窓際まで出て手を振っていました。
 明るい陽気な顔で手を振っていました。
 寝たきりとか病とかまるで感じさせない陽気さでした。向日葵の花のような陽気さでした。
 母が
 「これが最後になるって判ってるのよ」
 
 だから覚悟ができていた。
 
 遠く離れて暮らしていた母にとって、祖母の死は違う感慨で受け止められていました。
 また田舎に行けば会える。そう思うことで悲しみを乗り越えていたようです。
 悩むたび、
 「おばあちゃんに電話したい、相談したい」
 
 例え100万かかってもいい。
 あの世でもいい。
 おばあちゃんと話したい。
 
 祖母は私のことを心配していたらしいです。
 私からすると何故?って話なんだけど、最後の夏に帰郷した孫の変わり方を見て不安を隠しきれなかったらしい。
 
 なんでだろう。
 思春期に差し掛かった子供のことだし。
 けして明るい子供でもなかったし。

 そんなところからなのかもしれません。

 まあ、どうにかやっていますから。
 明るい子になったかどうかはしりませんが……。
 
 明るい時は明るいですから。

 連れ合いのじーさんが亡くなってから更に10年後の別れでした。

じーさんのうた

2009-08-02 17:01:34 | 思い出
 うちのじーさんのスクラップブックと言うのがあります。
 新聞を切り抜き貼っているやつです。

 その中に一般の方が応募する川柳が載っています。
 
 後年、じーさんは川柳の公募に凝っていたらしいです。

 何で川柳だったんだろう?

 じーさんの書いた川柳も何本か載せていただいています。
 あれって、投稿者の名前、川柳……とかって順で載ってるんだけど、どうも私の見方がズレていたらしく、最初、隣の知らない方の川柳をうちのじーさんのだと思い込みました。
 すぐにその間違いに気づくのですが。

 正しいじーさんの川柳を読んで……。
 これは違うだろう、と。
 最初に間違えて読んだ隣のであろう思い込みたくなります。

 よく言えばリアリティ溢れる骨太の作品です。
 じーさんはそういう作風の人だったのでしょう。

 私は素人ですが、プロにはなれないと確信できる川柳でした。

 よくお母さんがダンスをやっていたから、娘も始める。そんな話を聞きます。
 「だからうるさくって、家に帰ってもダメ出しなのよ」
 なんとなく羨ましい話です。
 家の母にはそういう趣味はないです。
 
 川柳に熱中する祖父の血は私にも流れているのでしょう。

 隔世遺伝でそれはどれだけ成長しただろうか?

 いろいろ考えちゃうところです。

 ……成長してなかったらどうしよう……。

解決の味方

2009-08-02 13:16:30 | 日記風
 何故かちょっとした調べものの時、図書館よりも役に立つ所があります。
 某有名中古書ショップチェーン。(見当つけてください)

 ある時、移植について知りたいことがあって、インターネットで検索をしたんですが、難しい話ばかり出てきてしまうんですね。

 そんな話じゃなくて、もっと簡単なこと。
 もっと下世話なことなんですけど。

 「えー、そんなことも知らないの?」ってようなこと。

 そして役に立ってしまったのが、そこでした。
 普通の新しい本を扱っている本屋さんに行ったのですが、今の売れる本の筋が予防、もしくは病気との対処の仕方に比重がいってるらしい。移植どんぴしゃについての本がない。
 どんぴしゃの答えを提供する本を揃えていたのがこの中古書ショップでした。

 なんでだろう~。

 今回も、お世話になっちゃったな。
 またインターネットでも調べがたく図書館に行っても難しすぎる話になり、本屋も微妙に提供してる本が違う。
 中古書ショップで大当たりだった。
 それでも今回は全部解決した訳じゃないけどさ。

 私と縁がいいのだろうか。
 揃い方がとりどりなの?

 不思議なんだけど、たいていここで問題が解決する。