生後3週間で消えた赤ちゃんが戻ってきた。
これがニューヨークでトップニュースとなっている。
23年間行方不明だったということ、それが戻ってきたということ。
それは確かにセンセーショナルだ。
しかも消えた赤ちゃん自体が成人し、自分で実の両親を探し当てたのだという。
消えた理由はこうだ。
生後3週間で熱を出した娘を親が連れて病院に行き、そこで看護師と思われる女性に子どもを託した。もちろん目的は治療だろう。
しかし、看護師は消え、娘も消えた。
両親は娘を探すが見つけることができず時だけが過ぎた。
成長した娘が何かがおかしいと思いだし、全米行方不明/被搾取児童センターのウェブサイトにアクセスして連れ去られた赤ちゃんの写真の中に自分と瓜二つ写真を見つけ出した。
あちらは戸籍がないから、社会番号みたいなものがないと生活上困るそうだ。しかしそれもなく育てた母は出生証明書すら持っていない。
実の親ならおかしいのだ。
育てた母親が連れ去った看護師を装っていた女性なのかどうか、そこまでの結論は出ていない。
でも不思議なものだ。実の親と判った両親とは写真で、これが自分ではないかと思った後DNA鑑定をして親子関係がはっきりしたのだが、それ以外にもおやっと思うことがあったようだ。
実の母は23歳になった彼女を16歳の時に生んでいる。23歳の彼女も16歳のときに子ども生んでいる。
その生んだ子どもの写真と、自分の幼い頃の写真もよく似ていたらしい。
親子関係というものは、そんな所にも出るものかもね。
よくありますよね。娘って意識して聞かされていると母親の結婚年齢や出産年齢を1つの基準として自分の人生を進めることがある。それが、判りもしなくても同じような年齢で子どもを生むもんなんだな。
そこら辺が血が繋がっている、目に見えないなにかを見せつけてくれている。
私も母と似ているんだろうか?
誰が連れ去ったか、やがて判る時は来るだろう。
しかし、とにかく娘を育ててくれた。盗られていても…、微妙ですね。感謝する話…とは、どこかが違いますものね。
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