主に内容を書き記すものが多いのはこの2点と言っていいと思います。
最近、何故か気づいてしまいました。
物事とはやはり経験してみないと判らないものです。
海外ドラマの場合、英語の翻訳ができればいいわけじゃない。
台詞として言葉のセンスがないと成立しないだろうは前から思っていた。
のだ、けれど。
大体字幕として画面に1度に出せるのが、20字というようなことを聞いたことがあったと思うのですが。
1回に出せる数も少ないですね。恐らく何秒は表示しているべきというスピードもあるんでしょう。
それで考えていきますと、これは、シナリオを書くときと戯曲(舞台の台本)を書くときに通じるものがあるのではないかと、気づいた次第です。
そういうことを専門にしたい人以外にはどうでもいい話です。
シナリオについては私も専門に学んだことがありません。
戯曲に関してもそういうコースに行っていたことはありますが、実際は書き方を教えてません。
演出を主に教えたいというのがあったので、書き方は自分で学べということでした。
でも、これも教えらえる物かというと、実は無理だと思っています。
それぞれの他者にないセンスがあるかどうか。
それを看板にして張りきるだけの度量…いけ図々しさでもいいけど…があるかないか。
だからここでは書くということに関しては色々な実験的なこともしてるわけです。
ま、しなくてもいいことも含め、とりあえず自分で経験してみたかったことをしている状態です。
そういう意味では自由スペースとなっています。
あくまで私にとってでですが。
海外ドラマって翻訳プラス台詞のセンスがいる。
できる人は限られてくると思います。
そしてここで不思議なことに絡んでくるのが、やはり戯曲での言葉の使い方、これに似通うものがあるのです。
字幕を書くときは時数制限もある。
そして書き言葉である。
だから漢字を多用する。
でもこれが一旦吹き替えになると、外国人演者の口の動きに違和感がなければ、かなりの情報を入れられる。すなわち台詞を増やせる。
そしてこれは話し言葉となります。
前にもちょっと書いたことがありますが、ブログは「読者」というのか「読んでくださる方」というのか。
私にとっては認識が後者なのですが、これも要は話し言葉になっているだけということです。
過去にいた劇団の主催者、ボスが直接言っていた言葉ですが、戯曲で使える言葉は少ないということです。
凄い簡単な言い方をすれば、読み物は漢字を多用する漢語※1でいいのです。
でも話し言葉というのは、やまと言葉でないとダメなのです。
簡単な例を挙げれば
「禁止」 漢語
「やめなさい」 やまと言葉
『それは禁止よ』吹き替えでそういう言葉を使うことはないですね。字幕としては出ると思います。
吹き替えになるなら『やめなさいっていってるじゃない。ダメなの』こういう感じでしょう。
吹き替えを聞いていれば判りますが、大概、吹き替えになった時点で漢語からやまと言葉に置き換えられています。
それが自然ということでしょうね。
ただ日本のシナリオがこれをしているかというと…ちょっと疑問な所もあり…判断がつかない所ではあります。
話している限りは話し言葉であるやまと言葉を使っているんでしょうけどね。
ひと頃、言葉を耳で聞いて覚えていたので、この聞き覚えが多く、自然にやまと言葉を多用するようになったんでしょうね。
なるべく書き言葉では漢語を入れるようにはしているんですが…。
一旦習慣となったものはそう簡単には抜けませんね。
でも海外ドラマにもこれが生きていたというのは、意外で…。
日本語になるからにはそこは通らなければならない道なんでしょうかと思います。
なんでも奥って深いのね~。
※1 昔、中国から伝来して日本語となった語。更に広く、漢字で組み立てて音(おん)で読む語。
ネットの辞書より