大阪水曜ほっと集談会一世です。
昨日私は山口県長門市に行ってきました。
コロナ禍の時に、どうしても行きたかった童謡詩人金子みすゞさんの記念館を訪ねたのです。
私はかねてより、
勝手に金子みすゞさんの「わたしと小鳥とすずと」に描かれた、
~みんなちがってみんないい~を読む度に、
森田療法の平等観に通じる何かを感じてきました。
今、なぜこれほどまでにみすゞさんの童謡詩が人々の心を捉えるのでしょうか?
肩書きや上下関係とは別の対等な人間としての本当の意味での共感、
生きとしいける者への無条件の慈悲の世界に、わずか26歳の生涯で到達されたことに驚きを感じます。
森田療法にもいえることですが背景に深い東洋思想を感じるのです。
地元のボランティアガイドの方がみすゞさんとまるで自分の娘のように近しく呼ばれているのを聞いて、
地元の人々に本当に愛されてきたのだということを感じました。
金子みすゞロードと呼ばれているように金子みすずさんの詩が子供たちによって新しい命を吹き込まれ、いたるところに展示されています。
仙崎(長門市)の街全体が金子みすゞさんを育んでいるという印象でした。
更に私の空想は膨らんでいきます。
金子みすゞさんと森田正馬博士、明治から昭和という同じ時代を生きた童謡詩人と精神科医、
もしこの二人がどこかで出会っていたとしたら、
もっともっとたくさんのキラキラとした童謡詩を私たちは目にすることが出来たかもしれません。
2024/07/09 一世