
大阪水曜ほっと集談会、一世です。
昨日はこの拙ないブログの訪問者数が飛躍的に多かった。
内容云々というより、それだけ心の問題で苦しむ人が多いのかと感じました。
複雑な思いです。
昨日は、素人ながら、ぐるぐる思考とデフォルトモードネットワークについて触れました。
森田博士の時代には、曖昧であった、デフォルトモードネットワークという脳の働きを森田は見事に解明してくれていたことに、驚きを感じました。
誤解を生じないように、デフォルトモードネットワークは反面創造的な発想を生み出すと言われています。
ぐるぐる思考そのものは良い、悪いではないのです。
またデフォルトモードネットワークを完全にONとOFFに意図的にコントールできるわけでもないと思うのです。
さて先日有名なタレントが強迫性障害を理由に芸能界を引退をすると報じられました。
私のように平凡なサラリーマン生活を維持してきただけの人間でも相当の苦しみはありました。
いわんや芸能界はハイリスク、ハイリターンの世界です。
常に人の目に晒されるストレスは、一般人の比ではないでしょう!
過酷な芸能界を生き抜くことは、かなりのストレスであることは私でも想像できます。
心の声に従って生き方のシフトチェンジをされた勇気は尊い。
英語のタレントには、才能という意味があります。
きっと自分に合ったやり方で、将来違う才能を開花されると思います。
ところで過去に強迫観念で苦しんだことのあるひとりの人間として思うことがあります。
強迫観念と強迫行為という側面をもつ強迫性障害はある意味で心のブレーキとして私たちを救っているのかもしれないのです。
強迫観念によるぐるぐる思考や強迫行為による生活の停滞は確かに苦しい。
けれど、もしそれがなかったとすればアルコール、薬物やギャンブルへの依存症や極論すれば一直線に死に向かっていたかもしれない。
まさにアクセル全開で猛スピードの車が崖っぷちで止まったイメージです。

※今日の森田の言葉(山中和己氏・私の森田人間学より)
つまるところ不安恐怖はあってもよいのだ。
というよりも、不安・恐怖をなくすことはできないし、
なくしてはいけないのである。
いいかえれば、生きているかぎり大なり小なり、つねに不安はつきものということ。
それがすこしでもわかれば上出来である。
およそ人間ならば、だれしもおなじ。
このことを森田博士は、不安常住という簡潔なことばであらわされている。
日記指導でもよく書き入れられたことば、と聞いている。
2025.1.23 一世
※山中 和己氏 森田療法家・NPO法人生活の発見会顧問
※そのままのあなたですべてよし
ーわたしの森田人間学ーより一部抜粋