大阪水曜ほっと集談会一世です。
昨日ニュースでイギリスのキャサリン皇太子妃のガンが寛解されたと報じられました。
ちなみに寛解と完治は違うようです。
完治(かんち)とは病気や怪我が完全に治ることをいう。
言い換えれば、病気・怪我をする前の状態まで戻ることを意味しているようです。
さてその初めての皇室活動が自身が治療を受けた病院での寄り添い活動であったとのことです。
治療中の患者にとって皇太子妃であり、しかもガン治療から生還された体験者からのお声がけは、深く心に響いたはずです。
素晴らしいと思いました。
その時にニューノーマルという言葉をアナウンサーが使われていました。
ニューノーマルとは過去の常態(平常の状態)に戻ることのない新しい常態のことです。
リーマンショックやコロナ禍により社会に大きな変化が起こり、新たな常識が定着することを指す言葉のようです。
私はなぜこの言葉に反応したかと言いますとこれは私たちの症状やとらわれから回復した後の生活と同じではないかと思ったのです。
過去のとられていなかった頃の自分に戻るのでもない。
新しい価値観や新しい生活習慣で生きるということではないかと自分なりに解釈しました。
長きにわたって自助グループ活動で活動をしていますとあの頃に戻りたいという言葉を何度も耳にしました。
でもそれは叶わないことです。
必要があってそうなったとまでは言い切れませんが、
広場恐怖やパニックをあたかも真珠貝のように自分の心の内に取り込むことによって新しい何かが、生まれるとは言えないでしょうか?
いずれにしても命の本質に向き合ってしまった自分を、
否定するのではなく新しい自分を生きて欲しいのです。
私は今そのような気持ちで森田療法を学び自助グループ活動に携っています。
2025.1.25 一世