大阪水曜ほっと集談会一世です。
先日弟の長男である甥っ子が結婚すると聞いた。
弟の喜ぶ姿が目に浮かぶ。
今日は、その弟の誕生日である。
主役である彼は、もうこの世の中にはいないのである。
彼が生きていたら朝まで祝いながら飲み明かしていたに違いない。
私は彼が生まれた日のことをぼんやりと憶えている。
12月の寒い朝、目が覚めた4歳の私に、弟ができたぞと父が告げた。
もうすぐクリスマス、サンタさんがもし私に一つだけ願いをかなえてくれるとすれば弟に会いたい。
ただ、ただ弟に会いたい。
彼に会って小学生の頃に少しいじめたことを謝りたい。
夫婦げんかの仲裁までしてくれた弟と笑いながら飲みたい。
私が弟の事をブログに投稿するのは同情を得たいがためではない。
そんなことを彼が喜ぶはずがない。
晩年の彼のように働き過ぎにより疲れの感覚を失い、過労で病死するまで自分を追い詰める現役世代を一人でもなくしたい一念である。
働くことは、尊いことではあるが命を犠牲にしてまで成し遂げる仕事とは何であろうか?
そのことにどうか気づいて欲しい。
そして休職や降格が、人生の挫折という考え方はやめてほしい。
心の落ち込みやとらわれは、命を守るための安全弁であり、
あなたが新しい自分を生きるための貴重な準備期間である。
※今日の森田博士の言葉
私が自分の悲しい思い出をお話するのは、
けっして人に訴えて同情を求めるためではありません。
それをお話しすることが皆さんにとって有効であり、
あるいは参考になるかどうかを吟味し、
有効であり参考になると思うからお話しするのであります。
ふだんはめったに亡くなった子供のことなど話しませんから、
悲しみの印象がしだいに強くなるようなことがないのであります。
2024.12.19 一世