「道の辺の尾花が下の思い草
今さらになぞ物か思はむ」
万 葉 集
道端のススキの下の陰にある
思い草のように、
あなただけを思っているのに、
今さら何を思い迷うことが
あるでしょうか。
「思い草」とは
「ナンバンギセル」のことで、
うつむいている様子が、
あたかも物思いにふけっているように
見えることから、
この名がつけられたそうです。
江戸時代に外国人がパイプで
煙草を吸っている様子を
初めて見た日本人が
「思い草」をパイプに見立てて
「南蛮煙管」(ナンバンギセル)
と、呼ぶようになったそうです。
また、花の奥に粘液があり、
触れるとヌルヌルした糸を引くので
「ヨダレクサ」と呼ばれていたとか。
しかしながら…
ナンバンギセルがこんなに
身近に咲いてたなんて…
今日、初めて知りました!
ビックリです!
住宅地の空き地で
尾花の下で林立するように
咲いています。
(上手く撮れません^^;)
この「思い草」・・
連れ帰りたいけど・・
自分で光合成が出来ないので
家で咲かすのは難しそうです。
*令和3年9月4日 市内は近所にて*