気分はいつも雨のち晴れ!

散歩道で見つけた四季折々の山野草を紹介!

感動を受けた詩や新聞記事なども紹介!

ホント 笑うしかないね‼

2023年06月22日 | 朝晴れエッセー

散歩路で・・

紫陽花と背景は田植えが終わった田んぼ

少し前までは空や木々を映す

水鏡だった田んぼだけど・・

苗の成長が早いです!

 

 

またまた朝晴れエッセー・「笑うしかないね!」

筆者は19歳の青年

青年は いつも通る道端に一風変わった植木を見かけ

周りにはツツジやアサガオなど日本ではありふれた植物たちが植わっている

その中に巨大な南国風の鮮やかな緑色をした葉をつける株があった

葉は所々に虫食いのような大きい穴が空いていた

後に調べたところ虫食いではなく

下層の葉に太陽の光を届けるためのものらしい

葉を見付けた時点では知る由もなく

南国の草に日本の風土は合わないのかな と

おせっかいな感想を抱いて その場を後にした

 

次の日も通りがかり、その日は雨だった 

季節外れの寒空の下に植木鉢は冷たいアスファルトの上に置かれている

葉に滴る雨粒は南国に降るスコールとは違い冷たく重い

厳しい環境にいても茎をしならせることもなく

必死で蒼々とやっている

なんと涙ぐましいことだろう

明日の晴れを祈って その場を後にした

 

次の日 強風にあおられて植木鉢は鉢ごと倒れていた

残念なことに鉢の持ち主ではないから

勝手に触って鉢を起こすことはできない

どうしょうか、このままでは鉢の中の土があふれて・・・

 

……土が一切あふれていないのは何故だ

ふと 倒れた鉢の底に目をやると

商品名が書かれたシールが貼ってある

「人工観葉植物 モンステラ」

筆者が毎日あれほど心を寄せていた、それは造花であった

笑うしかないね!と 筆者は括っている

 

 ホント!笑うしかないよね!

私も経験があります

いつ見ても蒼々と美しいままの緑を保っている植物

何という名の植物なのだろう?と

他人様の庭なのでカメラを向けるのも憚れる

 

19歳の青年の巧みな文章に引き込まれ

あっという間に読み終え「な~んだ造り物だったのだ」

心配して損した!と

 

あれほど心を寄せていた青年の落胆と人工物で良かった

 という複雑な安堵感で笑ってしまったんだね

心根 優しい19歳に出会ってみたくなりました

 

 

  

(草刈りに遭わずに済んだ・・ネジバナ)