浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

父母に大恩受けし我なるに
報いきれなき我が身悲しも

「心行の解説」より。

2013-12-13 04:38:23 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

                             ~ 恩師の「心行の解説」より ~


              先日の続き・・・

              これを心の草引き、心の雑草の引き抜きとも言います。 いくら綺麗に耕し、
              草一本ない畑を作っても、何カ月が放っておきますと、草ぼうぼうに生えています。
              これから春夏にかけては、畑を一カ月も二カ月も放置しますと草引きが大変です。
              根も大きくなり葉もはびこります。
              これを双葉の間に少しずつ摘んでおけば楽に除草できます。

              「心の雑草」とは怒りであり、妬みであり、愚痴であり、恨み憎しみのことで、
              それが常に心から芽生えてきます。「私はもう悟ったから、いっさいの雑草は出ない」
              という方はないのです。だから、あの偉大なるお釈迦様にしましても「常に雑引きをしなさい」
              とおしゃったのですね。雑草を引き、そして適当な水をやり、肥やしを与えて心を豊かにして
              いくことです。心の灌漑、施肥とは、こういうお話を聞き、話から得た知識を実践して智慧に
              変えることです。素晴らしい実を成長させることです。

              いくら綺麗に整地し、綺麗に耕し、そこへ良き種を播きましても、雑草をそのまま放っておきますと、
              たちまち種は雑草の勢いにやられてしまいます。心の中の雑草は常に芽生えようとしますから、
              日々に精進して抜き取ることが私たちの修行の一つです。生きる限りこの雑草を避けることは
              できないのですから、「私は悟った。そんな思いはいっさいない」というのは真っ赤な偽りです。
              そして次には、悟りの持続をすることに価値があります。


                             ~ 感謝・合掌 ~




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