浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

我れ食べず人に施す母の愛
幼き我に布施教えらる

「心行の解説」より。

2013-12-12 01:03:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

             ~ 恩師の「心行の解説」より ~


先日の続き・・・

お釈迦様は「たった三つの実践をしなさい」と言われました。
「常に謙虚であること、礼儀正しくあること、柔和であること」の
三つをいつも実践していましたら、どこへ行きましても人様から愛されるはずです。
たったこの三つでいいのですから、これなら誰にでも実践できます。
来月までにこの三つを是非実践して戴きまして、「私はしてきました」と言って手を上げて挙げて下さい。
難しいことは勉強してもなかなかできませんが、こんなやさしいことでしたら誰にでもできるはずです。
私はいつも阿呆みたいに笑っておりますから、「先生は腹の立つことはないのですか」とよく聞かれます。
「いやいや、私も肉体を戴いた普通の人間です。都合の悪い時には腹が立ってきます。
しかし一時も早く捨ててしまうように努力しているだけです」腹立つ心をいつまでも持っていないことです。
持っておれば苦しみの時間が長いのです。

最初は腹の立つのを止めるのに何日も必要でしたが、訓練しておりますとだんだん短い時間で止められる
ようになり、最初は三日かかったものが、一日ぐらいで「ああ、腹を立ててもしょうがない」と捨てる
ようになりました。それを積み重ねますと、一時間ぐらいで思い変えができるようになり、
もっと上手になりますと、一瞬の内に捨ててしまいます。そうすると苦しみが自分の心に入ってきません。
これもやはり練習で、何事も練習しないと上手にはなりません。肉体を戴いている限り都合が悪ければ
必ず嫌だと思うもので、これは避けられません。もちろん、お釈迦様もイエス様も都合の悪い時は
嫌な思いをなさったと思います。しかし早く捨てられたから悟りの持続ができたのです。
法の実践をすることによって、いかに早くその苦しみや嫌なものを心から捨て去ることができるかを
身につけていきます。


                ~ 感謝・合掌 ~





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