~ 恩師の「心行の解説」より ~
「その原因は煩悩なり煩悩は眼・耳・鼻・舌・身・意の六根が根元なり」
自分自身、神との約束を忘れ去り、神様のご意志に背いてこの世を去っていくのですが、
その原因として生老病死の苦しみとこの苦しみをつくる五官の煩悩があるのですね。
五官の煩悩といいますのは、人間の持っている眼・耳・鼻・舌そして体です。
神様は上手に造って下さって、
私たちの魂の修行ができやすいようにこの五官を与えて下さっているのです。
目について言えば、もし目がなかったとしたらこれは便利が悪いことこの上ありません。
耳が聞こえなかったらこれも具合が悪いですね。
この世には身体に障害を受けたお方もおられますが、ほんとうに不自由なことと思います。
あのヘレンケラーさんは見えない、話せない、聞こえないという三重苦を乗り越えて人々の
ために尽くされましたが、ああいうお方は光の天使です。
「このような不自由な肉体をもっても、このようになれるのですよ」と、
その肉体をもって教えて下さっているのです。
しかしどんなにか不自由で大変なことだったかと思います。
見えないだけで辛いし、聞こえないだけでも辛い、またものが言えないだけでも辛いものですのに、
三つの苦しみを同時に持って生まれたお方もあるのですね。もっとも、ヘレンケラーの場合は
途中で病気になって、目・耳・口が不自由になられたのですが、付いてくれた先生の愛によって、
世界的に有名なすばらしい「心の先生」になられました。
~ 感謝・合掌 ~