第一 蛇の章
四、田を耕すバーラドヴァージャ
そのとき田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは、大きな青銅の鉢に乳粥を盛って
師(ブッダ)にささげた。――「ゴータマさまは乳粥をめしあがれ。
あなたは耕作者です。
ゴータマ様は甘露の果実(みのり)をもたらす耕作をなさるのですから。」
八十一、 詩を唱えて〔報酬として〕得たものを、わたくしは食うてはならない。
バラモンよ、このことは正しく見る人々(目ざめた人々)のならわしではない。
詩を唱えて得たものを、目覚めた人々(諸のブッダ)は斥ける。
バラモンよ、定めが存するのであるから、
これが(目覚めた人々の)生活法なのである。
八十二、 全き人である大仙人、煩悩の汚れをほろぼし尽くし悪い行いを、
消滅した人に対しては、他の飲食をささげよ。
けだしそれば功徳を積もうと望む者のための(福)田であるからである。
~ 感謝・合掌 ~