~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 三
「反省の心は己の魂が浄化されることを悟るべし」
反省しなかったら何時まで経っても自分の心は清まりません。
反省の方法には、
自分が生まれてから今日までを徹底して集中的に反省する方法と、
今日一日どうであったかを反省する方法があります。
今日一日の己自身の生活はどうであったか、行いの上で、
言葉の上で間違いを犯さなかったかという点を調べてみることです。
もし過ちがあれば「これは悪かった、どうぞお許し下さい。
明日の生活に再びこの過ちは犯さないようにいたします」と、
誓うことです。
それをしないと何時まで経っても過ちを繰り返してしまいます。
過ちを重ねてだんだん心の中が真っ黒になります。
真っ黒になると同時に重くなっていきます。
真っ黒であれば迷う以外にありません。
暗闇の中は迷いの世界です。
そして重くなればどこかへ落ちていきます。
落ちる先は地獄です。
地獄に落ちますと私たちの魂のふるさとにはなかなか帰れません。
この世では「人のふり見て我が身を直す」という教えを行うことが
できます。
他を見て自らを正すように仕組んでいただいております。
過ちがあればその人の過ち見て正させてもらい、
素晴らしいお方に学んでいくことができます。
しかしあの世に帰りますと、
すべて同じ段階の方ばかりの集まりですから、
比べるものがなく、悪い人は悪い人ばかりが集まっており、
またいい人はいい人ばかりという世界で、
自分と同じ段階の者ばかり寄り集まっていますから、
他と比べて自分を正すことができなくて、
それが当たり前となるのですね。
ですから肉体を頂いている今こそ、魂の修行をさせていただく最も大事な
一瞬一瞬として神から与えられていることを知りたいと思います。
過ぎた時は再び返りませんから、
「今」の一瞬一瞬を真剣に生きていきたいと思います。
長時間ご清聴いただきましてありがとうございました。